８％ ページ9
.
それからお互いの簡単な自己紹介が始まった
実は同い年だったこと
永瀬さんの家がここから近いこと
(私の家はもう少し離れてる)
社会人４年目が同じだったこと
お互い日々のストレスが溜まっていること、など。
「そういえば永瀬さんってお酒強いんですね」
『ん、そう見えます？』
「あんまり酔ってないように感じますし、普通に話せてるし」
『あーまあ確かに表情は変わらんってよく言われますね
……どう、顔赤かったりします？』
不意にスマホのライトをつけて自分の顔に向ける永瀬さん
「………いや、普通ですね」
『普通て、笑』
本当に言いたかったのは、普通なんかじゃなくて
びっくりするくらい永瀬さんのお顔が綺麗だったってこと
今まで暗いところで声しか聞いてなかったから
顔なんて気にしたこともなかったが、
ライトアップされた顔は暗くてもよくわかるイケメンってやつ
こういう場をあの先輩が見たら、あーだこーだ言うんだろうな
なんて思ったら、今日の出来事が蘇ってきた
「あの、永瀬さん」
『ん？』
「女性からの嫉妬で苦労したことってあります？」
『…それ俺に聞くん？笑』
「はい、一応。」
『ないと言ったら嘘になるけど、
女の人のいろいろに巻き込まれたことはあるなあ
割とそういうことあるから
女の人と話すのちょっと苦手やし、
職場でも関わるの控えてんねん。』
「え、わたし今関わってるのは大丈夫なんですか？」
『あー、不思議と大丈夫やな。笑』
もしかしてそれ、わたし女って思われてないってこと、、？
別に何も期待してた訳ではないけど、
それはそれで、なにやら虚しい。
『Aさんはさ、話しやすいんやと思う
この人見知りする俺が話しかけちゃうんやもん』
「人見知りするとか絶対嘘ですよね？」
『ガチやって笑』
同い年ということもあってなのか、
同級生みたいな、ゆるーい話で盛り上がった。
『じゃ、今日もお疲れ様でした』
「はい」
『…明日も来る？』
「気が向いた時に来るので、絶対とは言えないです」
『そーよな、その決まってない感じがまたええわ笑』
じゃ、また〜と手を振って去っていく永瀬さん
「……変な人、笑」
帰る足はいつもより軽く動くようだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｒｏｎ(プロフ) - ナポリタンさん» 約1年ぶりの更新となってしまい、申し訳ありません(;_;) 楽しんでいただけるよう頑張ります！ (7月7日 20時) (
レス) id: 3e2d527f38 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - ありがとうございます！あー待ってここからの展開マジ気になるんだが笑笑 (2022年8月28日 7時) (レス) @page10 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
ｒｏｎ(プロフ) - ナポリタンさん» コメントありがとうございます！更新しましたのでぜひご覧下さい ^^ (2022年8月27日 16時) (レス) id: 3e2d527f38 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 更新待ってます！ (2022年8月15日 13時) (レス) @page9 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｒｏｎ | 作成日時：2022年8月10日 11時
