無口な彼85 ページ38
･ 轟side
ヴィランが目の前に居た。
俺と黒瀬は木に一旦避難…爆豪も…と思ったがあいつは動いてなかった、動く気配なんて無かった、逆に目がギラギラしてぶっ殺そう、と言うような顔だった
「爆豪一旦こっちに来い」
「はっ、こんなんすぐ倒せるわ！」
「言うねぇ…」
…と、荼毘が追い打ちをかけるように言った
爆豪は相手の攻撃を避ける、…黒瀬の方を見ると…少し焦りが見えた、目を瞑り個性を使おうとするも出来ない…
焦ったからか………脳が追いついてないような感じだった。
その時、また爆豪の声
「黒瀬！！何もすんなや！！」
…黒瀬の方を見て言う…
「隙だらけ、…黒霧」
と、荼毘が爆豪に向かって言い捕まえてワープゲートの中に入っていく
「ばくご『ばっ……く、ごォ"ォ"ォ"…！！』…黒瀬？」
ヴィランが来たことにも驚いたが黒瀬が声を出したことにも驚いた、
……爆豪が捕まったとき、俺が個性を使えばよかった、でも…俺も焦っていた…
黒瀬はそう言いながら木から飛び降り、爆豪の方に走って手を伸ばす……けど…届かなかった
スカッとから振った
その場で黒瀬は崩れ落ち、ボロボロと大粒の涙を流していた
いつもなら殆ど顔にも出さない…声も出さない黒瀬が…。
「…黒瀬…大丈夫か…？…そして声…」
『…っ…っ、ばくご、…ばくご、が、』
「落ち着け、…一旦戻るぞ」
俺は立ち上がりみんなの方に歩いていく、
黒瀬は過呼吸気味になりながらも俺の後ろから絶望の底に落ちたような顔をしてついて来る、………その顔に少しゾクッとなった
集合場所に戻ると殆ど帰ってきていた
「あ！轟君と黒瀬君！…あれ、爆豪君はどこいったん…？」
なんて麗日が聞いてくる
黒瀬は俯いたまま、さっきの顔のまま。力が抜けたように地面に座りうずくまって……顔を見えないようにした。体が少し上下に動いていた、…泣いてるんだろう、
「え、ちょ、黒瀬君…！？大丈夫なん！？」
「お、おい黒瀬！？」
「黒瀬君…！？…と…轟君…なにかあったの…？」
「………」
皆俺ら二人の前に集まってくる、と、後ろから声がした
「…お前らは着替えてホールに集まっていろ、黒瀬は俺が連れていく」
相澤先生だった、すると皆は分かりました…と返事をして部屋に戻る
「轟もだ、行ってろ」
「…分かりました」
俺も黒瀬を相澤先生に預けて部屋に戻った
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腐毬(プロフ) - るう様の役に立てた様で良かったです。(このコメントへの返信は不要です) (2018年8月8日 20時) (
レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - 腐毬さん» ありがとうございます…！確かに誤字してました！編集して直させて頂きましたっ (2018年8月8日 20時) (レス) id: 08a67e9a77 (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - ひろとさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月8日 20時) (レス) id: 08a67e9a77 (このIDを非表示/違反報告)
腐毬(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しく読ませて頂いています。無口な彼88の最後から四行目の台詞ですが、「見方」ではなく「味方」ではないでしょうか。もし私の方が間違っていたりした場合は申し訳ありません。 (2018年8月8日 20時) (レス) id: 12d1aaf1f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひろと - 面白いです。これからもがんばって、下さい。 (2018年7月22日 21時) (レス) id: 4982727fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るう | 作成日時：2018年7月16日 20時
