四百四十二話 ページ7
降谷side
さっき警視庁で言いかけたのはこれだったんだろう。まあ、彼のことだ、気にならないわけはなかった。
降「…僕は立場上、公に捜査できないし…彼を事件に巻き込めば、君は必然的に協力者になる…」
コ「！！」
降「そうすれば、君の本気の力が借りられるだろ？」
我ながら苦々しく笑った様に思う。
目の前にいる小学生とは思えないような頭脳を持ったコナンくんは、それでふに落ちた様でふっと笑った。
コ「…買いかぶりすぎだよ…」
そのまま彼とは反対の方向を向き、別々に歩き出す。
こちらは処理も残っているし病院から脱走した重症黒羽を見つけ出して説教しなきゃならないし、やることは山積みだった。
気がつけば、国際会議場の屋根には誰もいない。
僕は軽く止血すると、国際会議場を出る。しばらく進んだところで、誰かに声をかけられた。
？「随分無茶苦茶だな、お前もあの子も…」
振り返ると見慣れた姿がそこにあった。
降「黒羽！？」
一影「ったく…カプセルの軌道変えるからとか言って爆薬用意させたと思ったら、うまく軌道が変わらないからって体張って止めに行くか？ほんと死ぬぞ」
国際会議場が爆破された時、重傷を負っておきながら他の生存者の救出に勤しんでいたこいつにだけは言われたくないが、まあ正論と言えば正論だ。
こいつが脱走してさえいなければ、僕も黙っていただろう。が…
降「お前にだけは言われたくない！！！」
一影「うぉ、耳痛」
降「重体で運ばれた挙句、意識不明、腕にも足にも大怪我負っておきながら、病院から脱走するとは何事だ！！」
馬鹿だな、馬鹿なんだなこいつ。
耳押さえながら目を瞑っているが、こいつの頬引っ張ってやるか？かなりムカついた。
一影「お前が無茶苦茶なことやらかすんじゃないかと思ったから出てきたんだよ！！」
降「脱走をするな脱走を！！！」
一影「カプセルの軌道変えるのに子供巻き込んだお前に言われたかねーわ！」
子供とは多分コナンくんのことだろう。
そんなこと言ったってカプセルの軌道が思う様にいかなかったからついて来てしまったのだ。
いや、ついてこさせたのか？どっちにしてもコナンくんがいなければこの辺りは間違い無く大惨事だ。
ぎゃーぎゃーと言い争っていると、誰かがこっちに歩いてくる。
黒羽はその顔を見て色白な顔を更に色白にした。要するに真っ青だ。
松「何してんだバカクロー！」
萩「重傷！おい！自分が重傷なの分かってるか！？」
一影「よ、酔う…」
自業自得だ。
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スノーローズ(プロフ) - 澪奈さん» コメントありがとうございます。更新遅れましてすみません。時間を見つけて頑張ります。 (2021年7月23日 20時) (
レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話のシリーズ大好きで何度も読んでます！忙しいかと思いますが頑張ってください！続きも楽しみにしてます！ (2021年7月23日 20時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 深_sin_さん» コメントありがとうございます。就職先決まってやっと安心してるところです。更新頑張ります。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
深_sin_(プロフ) - 待ってました！就活お疲れ様でした！！更新頑張って下さい。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: c007f713c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 有栖川.さん» コメントありがとうございます。4月からは仕事をしながらになりますが、更新頑張りたいと思います。 (2020年12月28日 14時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月26日 16時
