百九十五話 カーチェイス ページ6
narration side
マスタングの奥から赤井がゆらりと立ちあがると、逆走してきたRX-7とドラグスターが斜め前でｷﾞｬｯと音を立てて急停車した。車から飛び出した降谷は、崩れた側壁に走り寄り、倉庫街からもうもうと立ち上がる黒煙を呆然と見下ろす。
降「くっ…」
目線を左に移した降谷はライフルを持った赤井を睨みつけた。
降「赤井…貴様…っ！」
降谷が一歩踏み出した時＿遠くからサイレンが響いた。振り返ると、橋の方から赤いパトランプが近づいてくるのが見える。
一影「降谷、行くぞ…」
バイクに寄りかかったままの黒羽に声をかけられ、降谷は拳をギュッと握り込むと、赤井を睨みつつ車に戻っていった。そしてギャギャギャ…と音を立てて去っていく。
RX-7とドラグスターがあっという間に小さくなると、赤井はポケットから取り出したスマホを操作した。数回の呼び出し音の後、FBI捜査官のジェイムズが出た。
ｼﾞｪｲﾑｽﾞ〔私だ…〕
赤「取り逃がしました…後始末を頼みます…」
ｼﾞｪｲﾑｽﾞ〔わかった…〕
首都高の下の爆発した倉庫には、駆けつけた消防車や救急車の姿があった。
近くにあった変電所も爆発にまきこまれ、辺り一帯は暗闇に包まれている。
次々に通過する消防車の脇をフラフラと歩く女。
女「はぁはぁ……」
ボロボロになったジャケットを脱ぎ捨てた女はそのまま路地を進む。
右手には完全に壊れた携帯が握られていた。
路地の先には海があり、その更に先に東都水族館が見える。
花火が上がり、巨大観覧車には色鮮やかなプロジェクションマッピングが映し出され、あたりがキラキラと光った。
観覧車に映し出された五色の光が女の目に映る。
女「ああ…あぁぁあっ…！！」
路地に女の声が響く。
しかしその痛みに苦しむような声は爆発音とサイレンなどの騒音で掻き消されていた。
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
