二百三数八話 潜入者に迫る危機 ページ49
カジノside
ｷｰﾙ「まさか、その確認が取れるまで…私たちをここに縛り付けておくつもりじゃ…カジノの顔色が悪いわよ、このまま放置したら死んじゃうわ」
ｶｼﾞﾉ「ｯ…確かキュラソーは警察病院でしたね…警察病院からの奪還となると、かなり厄介そうですけど…」
半分意識ももうろうとしてきたこの体では、意見を言うのもかなり疲れる。
せめて止血だけでもさせてほしいというのが本音だ。
ｼﾞﾝ「案ずることはねえ。俺の読みが正しければ、そろそろ動きがあるはずだ…」
いや、案じてるのはキュラソーが奪還できるかどうかじゃなくて自分の身です。
ジンはにやりと笑うとどこかに電話をかける。
？〔ナイスタイミングだよ！ジン！公安のノロマどもがやっと動き始めたところさ〕
ジンの携帯からわずかに漏れ聞こえているのはキャンティの声。
電話の相手はどうやらキャンティのようだ。
ｼﾞﾝ「やはりな」
ｷｬﾝﾃｨ〔盗聴されてるとも知らずに間抜けだねぇ〕
ｼﾞﾝ「それで目的地は？」
ｷｬﾝﾃｨ〔アンタが予想していた通りの場所さ。今ちょうど車に突っ込まれてるところだけど〕
どうやらキュラソーは警察病院から別の場所に向かうようだ。
ジンが「例の機体を用意しろというと」電話の向こうのキャンティは〔まさか！〕と驚いた声を上げ、若干楽しそうな声さえ出し始める。
大体そういう時はとんでもないことがつきものなのだが。
ジンが電話を切ると同時にウォッカが外から戻ってくる。
ｳｫｯｶ「兄貴！ダメです。逃げられました」
ｼﾞﾝ「構わん。こいつらは後回しだ。まずはキュラソーを奪還する」
ジンはこちらに見向きもせず、扉の方へ歩き出す。
ｳｫｯｶ「しかし病院には警察や公安どもが…」
ｼﾞﾝ「キュラソーはすでに病院を出た…」
ｳｫｯｶ「では、どちらへ？」
扉の前に立っていたウォッカが道を開ける。
ｼﾞﾝ「行先は東都水族館…」
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ「！…ジン！あなたまさか、こうなることを読んで、あの仕掛けを？」
ジンの顔にはおそらく笑みが浮かんでいることだろう。不気味な笑みが。
こちらから見ることはできなかったが。
ｼﾞﾝ「ウォッカ、行くぞ。車を回せ」
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
