二百三十四話 潜入者に迫る危機 ページ45
カジノside
気が付いたら真っ暗だった。
否、真っ暗な倉庫の中に置かれた三脚式の投光器の強烈な光が顔面にあたってクソ眩しかった。
それにしても頭が痛い。
ｶｼﾞﾉ「う"、い"ったい…」
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ「あら、やっと目が覚めたのね、カジノ」
ｶｼﾞﾉ「ジンが殴るから…」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「……あなた、頭血だらけですよ」
いつの間についたのやら、両サイドにいるバーボンこと降谷と、キールは若干安堵した表情を浮かべる。
二人とも俺と同じように後ろ手に鉄骨に拘束されており、身動きは取れないようだった。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「我々にＮＯＣの疑いがかかっているようですね」
降谷が言うと、投光器の前でタバコをふかしていたジンはおもむろに腰を下ろす。
というか、この体制結構きつい。
ｶｼﾞﾉ(頭も痛いし)
ｼﾞﾝ「キュラソーが伝えてきたＮＯＣリストにお前たちの名前があったそうだ」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「キュラソー…ラムの腹心か…」
ｷｰﾙ「ええ…情報収集のスペシャリストよ…ｶｼﾞﾉと同じくね…」
ｶｼﾞﾉ「僕そこまでじゃないです…」
「知っているようね」とほほ笑んだのはベルモット。
その笑みはこの状況下では不気味なものでしかない。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「外見の特徴は左右で目の色が違うオッドアイ…」
ｷｰﾙ「組織じゃ有名な話よ」
ぐるりと見まわすと、ベルモットと反対側にいたウォッカがにやりと笑う。
ｳｫｯｶ「昔のよしみだ。素直に吐けば苦しまずに逝かせてやるよ」
つまり自分自らＮＯＣだといえと。そういわれてはいそうですかというわけがない。
大体言えば死ぬ、言わずとも死ぬでは全然意味がない。結局死ぬってことじゃん！？
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「……僕たちを殺さずに拉致したのは、そのキュラソーとやらの情報が完璧じゃなかったから」
じりじりと近づいていたウォッカが動きを止め、びくりと肩を震わせた。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「違いますか？」
ｼﾞﾝ「さすがだな、バーボン」
ﾍﾞﾙﾓｯﾄ「ノックリストを盗んだまではよかったけど、警察に見つかり、事故を起こした…」
ｳｫｯｶ「挙句記憶喪失ときたもんだ…」
肩をすくめ、やれやれといったふうにそうするしぐさに心底腹が立つ。
決定的な証拠もなく「お前らＮＯＣだよな？白状して打ち首にされろ」とでも？
そんなあいまいな判断されてたまるものか。まぁＮＯＣなんですけど。
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
