命はお金じゃ買えないから…… ページ31
Aside
話し終えた私の家の中はしんと静まり返っていた。
その場にいる全員が目を見開いて、ただただそこにいた。
A「これが私の過去です…私が必要以上に命を重く見ているのはそういうわけです…」
朝、目が覚めるたびに母が早く起きなさい!!と少し怒りながら言ってくれることを願った。
学校に行く時、行ってらっしゃいと言ってくれることを願った。
家に帰れば温かいご飯があって、おかえりなさいと言ってくれることを願った。
お父さんにおかえりなさいと言えることを願った。
どれだけ願っても、もうそんな日は来ない。
家に帰れば冷たい部屋があるだけだ。
コ「Aさん、妹さんを家に置いておこうとは思わなかったの?一人で寂しくないの?」
A「寂しくない…って言ったら嘘になるね…でも、妹たちが家に帰ってくるたびにお母さんがいないのを目の当たりにして辛い思いをさせる方がもっと嫌だったの……せめて、身近な大人の近くで、心が許せる人のそばで安心して暮らして欲しかった、ただそれだけだよ…」
特に一番下の妹は、まだ小学生ですらない。
そんな子に親のいない生活は酷だろう。
あれだけお母さんのことが大好きだった子だから、この家に帰るたびにお母さんがいないと自覚させるのは、姉である私としても辛かった。
コ「Aさん優しすぎるよ…そんなことしてたらいずれ自分が壊れちゃうよ?」
A「大丈夫、それにね、人は、絶望や苦しみを乗り越えて、頑張って、大事な人に出会って、時に助けられて、悲しんで強く優しくなるんだって……今はすごく辛くて悲しいけど、私には大事な友達や、妹もいる…今を頑張って乗り越えなきゃ、その先はいつまでも訪れない…だから、一生懸命お父さんとお母さんの分も生きるんだ」
もし私が天国に行けたら、その時にお父さんとお母さんに会えたら、私、頑張ったよって言えるように……。
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占ツク開いたら順位とお気に入り登録者数が更新されていてびっくりしたスノーローズです。
ありがとうございます!!!本当に!!!
今後ともよろしくお願いします!!!
コメントお待ちしています。
頼っていいよ→←どんなに願っても帰ってこない人を思い出して……
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miku(プロフ) - いえいえこちらも小説で楽しませてもらってます! (2018年2月17日 2時) (レス) id: f71c9e39db (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - mikuさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!頑張ります! (2018年2月17日 2時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 面白いです!遅くてもいいので更新待ってます! (2018年2月17日 2時) (レス) id: f71c9e39db (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 花憐さん» コメントありがとうございます。まだまだ未熟者ですが、そう言っていただけると嬉しいです。 (2018年2月14日 8時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
花憐 - はじめまして、続きが気になって仕方ないてす。更新頑張ってください (2018年2月14日 5時) (レス) id: df5350e1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年2月13日 7時