【ヴィランズの手下】邪悪な蛸さん (ページ6)

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「ふふっ…またダメだったね」

亜希「……そう、ね…」

「大丈夫。私はいつも亜希と一緒にいるから。そんな暗い顔してちゃ、せっかくの美人さんの顔が台無しよ？」

亜希「……ばーか」

「良い顔の亜希ちゃんの出来上がり」

よしよーしと頭を撫でて亜希を抱きしめる。

「早く終わらせようね」

そんな意味あり気な言葉を呟いた。

エイトフット「何を終わらせんだ？」

入口に寄りかかっていたのは、

「……エイトフットさん」

エイトフット「何か悩みでもあるなら解決してやるぜー。但し、お代は頂くがな」

さすがアースラの手下。私に契約させようと話を持ちかけられる。

「お気にならさず。もう解決している事なので」

怯えている亜希を庇い、エイトフットに言う。

亜希「A…」

「大丈夫、大丈夫だから」

エイトフット「なんもしねーからンなに怯えんなって訳ありなお嬢さん方」

ピリピリとした空気が部屋を包み、今にでもどちらかの手が出そうな雰囲気の中、

スキャター「お部屋の準備出来ましたよ！！って、ジョーさんお2人をいじめてるんですか?!」

この場の空気に合わない明るい声が響く。

エイトフット「うるせェ」

スキャター「もー！さぁ、A様、亜希様！ご案内します！」

素敵なお部屋ですよー！と私達の手を引くスキャター。

部屋を出る時エイトフットの前を通り、キッと睨みつける。

そうして私達はスキャターの言う素敵な部屋に案内された。