34 ページ34
。
エイトフット「Aいるか?」
ノックをし部屋の主に声を掛ける。
「……いますよ」
ガチャと静かにドアが開き、少し…いや、だいぶ不貞腐れたAが出てきた。
「何か用ですか…」
エイトフット「あァ。散々腹減ったって言ってたくせに全く食ってねェじゃねェか」
「…、はぁ…」
Aは何かを言いかけたが、溜息をつき俺の服の裾を掴んだ。
「不安なんです」
エイトフット「何がだ」
「皆さんに捨てられるんじゃないかって」
エイトフット「俺らに?」
「はい…今回皆さんに、特にエイトフットさんと亜希とおじ様に迷惑かけました。この事はきっとフェロー様にも報告されるだろうから、フェロー様にも迷惑かけます」
おいおい待て。何言ってんだ?この馬鹿は。
迷惑ってのはダルメシアとジャックが走り回って書類滅茶苦茶にする事を言うんだ。
エイトフット「お前はさ、例えばヴェールが熱を出したらどうする?」
「看病しますよ」
エイトフット「どんな思いで?」
「早く元気になってほしいと思いながら」
エイトフット「それと一緒だ」
何キョトンとした顔してやがんだ。
お前が何を不安に思ってんのか知らねェが、
エイトフット「皆お前が大切だから心配してんだ。迷惑だなんて思わねェ。だから飯食いに行くぞ」
「エイトフットさん…頭撫でるの癖なんですか?」
エイトフット「うるせェ」
「痛っ」
こんなの癖になるのには理由があんだろ。
そう言いデコピンしてやった。
「さぁ、エイトフットさん。今度こそご飯食べに行きましょう」
エイトフット「……お前さ、そのエイトフットさんってやめにしねェか?」
「?じゃあ、タコさん?」
エイトフット「ンでそうなるんだよ……ジョーでいいだろ…」
「名前で呼んで欲しいなら素直に言えばいいのに」
「ジョーさん」
妖艶に笑う大人びた少女にまたもや心を奪われた。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←33
84人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月2日 21時) (レス) @page34 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴっぴ(プロフ) - 猫目石さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月15日 17時) (レス) id: 4901628f15 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - やっぱりこの作品好きですわぁ、、、 (2020年9月14日 17時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴぴぴっぴ | 作成日時:2020年8月14日 23時