【ヴィランズの手下】邪悪な蛸さん (ページ4)

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「昼間は暑いけどさすがに夜は冷えるね」

いくら残暑で暑いと言えど、10月なので夜は冷えてくる。

カーディガンを羽織りタワーオブテラーへと向かっていた。

亜希「夜のタワーオブテラーってちょっと不気味よね…」

「ちょっと、ね…ホテルの前ってここでいいのかな？」

亜希「多分ここでいいと思うけど……」

「やっぱり演出の一つ…あ！あそこにおじ様がいる！！」

Mr.Vがいたのは、ホテルの前と言ってもほとんど影に隠れている所だった。

亜希「本当だ…あんたよく見つけたね」

「おじ様センサーが働いたのかも」

亜希「そんなセンサー要らないでしょ」

「いりますー。私の目の保養になるおじ様をいち早く探せるんですー」

はいはい。と亜希に適当に流され、Mr.Vの元へと歩いた。

Mr.V「お待ちしておりました。それでは早速向かいましょう」

そう言うと、今まで賑わっていたのが一瞬にして静かになった。

そして自分達がいた場所とは違う場所にいた。

Mr.V「さぁ、着きましたよお嬢様方。こちらへどうぞ」

何処に着いたのかも分からず、けれどMr.Vは先に進んでしまうので、急いで後を追う。

「ここ、何処だと思う？」

亜希「分からない…でも私達が住む世界じゃないって事は分かるわ」

「亜希ちゃんの霊感ね、頼りになるわ」

薄暗い廊下みたいな所を歩いていたMr.Vが止まり、大きな扉を開け、

Mr.V「素敵なお嬢様を2名お連れしたよ」

と言い、私達を中へと案内した。