何でも屋さんと一人の少女[2bro]

32 最終回 ページ33

帰路につく4人を朝日が照らす


お｢ほんと無理しすぎ。｣


帰ったら治療してからお説教だからね！

ぷんすか怒りながらも


お｢でもみんな無事でよかった。｣


なんて笑顔でいう





ていうか、それにしても！

『兄者さん！ほんと歩けますから！降ろしてください！！』


出血がひどい私は兄者さんにおらぶれている


弟｢だめだよA。傷だらけなんだから

ホントは俺がしたいとこだけど、ちょっと手がね｣

お｢僕も〜｣



2人とも怪我しちゃったんだ。


『ほんとにすいません。自分の事なのに巻き込んでしまって。』

ご迷惑をおかけしました と謝罪すると

兄｢ごめんよりありがとうの方が嬉しいと思うぞ｣

『みんなありがとう。』



一斉に聞こえる どういたしまして〜 に頬を緩める


兄｢それにしてもよかったのかよ、あいつ警察に突き出して｣


『いいんです』


仲良い警察の方に手伝ってもらい、組織、ボスを引き取ってもらった。


否、御三方も誰一人殺してないそう


お｢何がともあれ、一件落着かな？｣


でも


と続けるおついちさんは


お｢この三日間ずっと夜見張ってたけど、睡眠薬盛られるとは思ってなかったよね〜〜｣


『え』


兄｢多分気づいてねぇの弟者だけだぞ｣


鼻歌を歌いながら歩いてた弟者さんは視線を感じたのか｢ん？｣と言う



『え、、ってことはまさか』


お｢わかりやすいんだよAちゃんは、俺と兄者は気が付いて、手をつけなかったんだよ。｣


いつか私が3人に吐き捨てた言葉がそっくりそのまま返ってくる


『ならなんで？』

兄｢負けたんだよ。そこまでして1人で行こうとするお前に。

まぁ、

はなからAを突きだそうなんて考えちゃいなかったし、守ることが出来たから 全てOKだけどな｣


気にしてねぇし、気にすんな




『兄者さん、、、』




兄｢それにしても睡眠薬はねぇよなぁ｣


『しっかり根に持ってるじゃないですか！！』


弟｢え、なになに！？！睡眠薬！？｣

通りでよく眠れたわけだ。

なんてひとりで納得してる弟者さん



お｢ほんと起こすの大変だったんだからね〜！｣




こんなやりとりができるのが幸せで、

自然と頬が緩んでしまう



仲間になれてよかったな
改めて好きだな って思った



お｢ふふ、、僕も大好きだよ｣

弟｢Aー！両想いだな｣二カッ

兄｢ふっ｣


『な！？』




私達に訪れた、非日常が、日常に変わっていく



そんな気がした






何でも屋さんと一人の少女



＿_END

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