過去 ページ42
１０歳の時
私には父と兄がいた
その二人が私の世界だった
他の子より少し大きかった私の家
プロヒーローをしていた父の稼ぎもあって大きかった
学校の子たちはそれを羨ましいと言う
私はそれが理解できなった
私の 世界 は地獄だったから
兄「今晩はシチューにしよっか 寒いしね」
「じゃあ今日はシチューの作り方覚える！」
兄がご飯を作って、それを私が手伝いながら料理を覚えるのが日課だった
兄はとても優しい人
医者を目指していた。私も兄と同じような医者になろうと思った
兄「僕が大きくなって働けれるようになったら、一緒にこの家を出ようね」
「うん」
今思うとそんな約束は、すぐ虚しく消え去ってしまうのだ
玄関が開いて閉まる大きな音
床を蹴るような大きな足音
帰ってきた。父が帰ってきてしまった
兄と私の表情は一変する
父「救ってやったのに、報酬はあの程度ッヒーローランクも上がらねぇ」
父「あぁ助けてやるんじゃなかったわ」
そう言うと父は家の中の物を壊していく
そしてそれに満足しなくなると、父は私たち兄妹を睨み
捕まえると、踏む蹴る殴るの繰り返し
怒鳴り声が響く、私たちの泣き叫ぶ声を響く
しかしみんなより大きなこの家の外には、そんな声も音も届かない
父はプロヒーロー
日々、人様を助けているヒーローだから、私たち兄妹に手を挙げても許されるのだ
父はいつもそう言う。
学校の先生や、父のサイドキックと呼ばれる大人達に助けを求めたことはあるが
『お父さんに稽古つけてもらっているんでしょ？そう聞いたよ がんばれ！』
『ヒーローが、そんなことするはずがない』
『大人を困らせてはいけない』
大人たちは口をそろえてそう言った
ヒーローは正義
そう思って疑わない
話を聞いてくれない
幼くして私は、そんなヒーロー社会に希望など持たないようになった
ヒーローが善と呼ばれるなら、私たち兄妹に手をあげる父も善なのか
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先生ｙｔ(プロフ) - いろねさん» 対策（？）してみました！またなにか分かりましたら、教えていただけたら嬉しいです！読んでいただきたありがとうございます！ (2021年11月5日 20時) (
レス) @page10 id: d623a4dca0 (このIDを非表示/違反報告)
先生ｙｔ(プロフ) - いろねさん» 本当ですね・・すみませんありがとうございます(´;ω;｀) (2021年11月5日 20時) (レス) id: d623a4dca0 (このIDを非表示/違反報告)
いろね(プロフ) - 思ったんですけど、イレイザーヘッドがイ(名前)ザーヘッドになってしまう気が、、、(夢主の名前がレイだから) (2021年11月4日 20時) (レス) id: 2d8993e0e0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - いえいえ(*^^*)いつも更新楽しみに待っています。応援してます。頑張ってください💪 (2021年10月28日 1時) (レス) @page1 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
先生ｙｔ(プロフ) - 瑠李さん» ほんとだ！！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年10月28日 0時) (レス) id: d623a4dca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：先生夜兎 | 作成日時：2021年10月28日 0時
