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「・・・なんか言われたの?」









電話を切ったのを確認し、死柄木の隣ソファに座り
顔を覗き込むナナ









死柄木は黙り込んだままジッとどこかを見ていた









電話の内容は







黒霧からで大物ブローカーの紹介で二名アジトに来るので
戻って来てください との事だった









自分の知らないところで、自分が知らない者をアジトに招き入れることに死柄木は苛立っていた









「もうそれ以上搔いちゃダメ」









そのナナの声に引き戻されたかのように首を搔く手はピタリと動きを止める









死柄木「・・・だるい」









またなにか気に入らない事があったのだろうとナナは鼻で息をついた









死柄木「・・・行くわ」









ソファから体を起こしお父さんを再び顔に戻すと
玄関のドアノブに小指を浮かしながらも手をかける









が、それを引き留めるように死柄木の服の端を咄嗟に掴むナナ









死柄木「・・・なに?」









「あっいや!その違くて!」









「も、もう行っちゃうの?」









死柄木「なんだよ気持ち悪い」







死柄木「寂しいのか?やっぱ餓鬼だな」









「はぁ??そんなんじゃないし」









「また怪我も治りきってないまま行くのかって思っただけで」









「今まで1人だったんだからアンタが居なくなるぐらい何とも思わないし」









死柄木「へぇ・・そうかよ」









「・・・」









死柄木「・・・・・」









死柄木の服を掴んでいたナナの手は諦めたかのように弱く緩まり








ナナは、何も言えないまま小さくなっていく死柄木の背中をただ見つめた









死柄木は外に出てこちらを見ることなく









死柄木「・・・また来る」









そう言い残して









扉を閉めた

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設定タグ:死柄木弔 , ヒロアカ , 死柄木   
作品ジャンル:アニメ
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先生夜兎(プロフ) - てぃーさん» うおおめちゃくちゃに嬉しいです!!もうすぐしたらチマチマの小話も書いていこうと思うので楽しみにしていただけたら幸いです! (2021年10月12日 11時) (レス) id: 855c51bebc (このIDを非表示/違反報告)
てぃー(プロフ) - す、好きです、、!めちゃくちゃ告白みたいな感想だけど、本当に続き楽しみです! (2021年10月12日 0時) (レス) @page33 id: 27cca0dd00 (このIDを非表示/違反報告)
先生夜兎(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます〜!!ハピエンで終えれるように頑張ります!気になったところはいろいろコメントしてくださいね( *´︶`*) (2021年10月2日 3時) (レス) @page12 id: 855c51bebc (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメント失礼します。希望ができたらハピエンがみたいです(∗•ω•∗) (2021年10月2日 1時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:先生夜兎 | 作成日時:2021年9月30日 0時

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