生真面目王子に意識させたい！【るぅと】

意識して！３ ページ4

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体育の時間なんですよ。まぁ、というかまだ始まってないんですけどね。ここで、大ピーンチ！
まさかの…ジャージ忘れましたーっ！あっはっは…いや笑い事じゃなくて(´；ω；｀)




莉「あれ、A。お前ジャージどしたの」




「着てないですね」




るぅと先輩とお兄ちゃんがこちらによってくる。
はっ！そうだった！お兄ちゃんがいるじゃん！ナイスすぎて草だわ！




『お兄ちゃん！ジャージ貸して！』




莉「えっ、お前忘れたの？！」




「今日めちゃくちゃ寒いじゃないですか！」




『そうなんだよぉぉぉおお』




今日は風邪が午後から強くなり始めた。
今朝、忘れないようにとしっかり鞄の上に置いて、それから入れないで来ちゃったんだ！




莉「無理だよ、俺体育ないから持ってきてないし」




『のおおおおお！』




莉「うるっさい！てか自業自得じゃん！」




「………じゃあ、僕のジャージ貸しましょうか？」




一瞬なんて言ったか分からなかった。
兄妹の話の間にるぅと先輩がそう言って入ると、いいじゃん！と兄が乗る。




「赤宮ちゃんのサイズだとちょっと大きいかもしれませんが…」




『ちょっ、ちょっと待って？！え、るぅと先輩のジャージを？』




着る？！私が？！




『い、いいですよ！寒いですしっ！』




「でもこの後僕体育じゃないので。さっき終わりましたよ」




莉「貸してもらえ！風邪ひくだろお前」




『ひっ、ひかないよ！』




だって、るぅと先輩のジャージを着るってことはるぅと先輩の匂いが…って何考えてんだ私はぁぁぁあああ！！！




「………そんなに僕のジャージ、嫌ですか？」




『え"っ』




「だって、めちゃくちゃ嫌がってるし…」




『そ、そんなことないです！光栄です！でもるぅと先輩が風邪ひいちゃうかもっ』




「外行かないし、大丈夫ですよ。もしあれだったら帰りに返しに来てくれるまで待ってますから」




『あ、そですか…』




流れで借りることになってしまった。ちなみにその日の体育は全然集中できませんでした。




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莉「なぁ」




「何ですか？」




莉「……お前のクラス、体育あったっけ」




「…さぁ？」




莉「なんで持ってきてんだよ！怒」




全て計画通り、だそうで。
ちなみに妹はどちらにせよ風邪をひきました。

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