Bad 42. ページ47
No side
元暗殺者は誰にも会わず武器庫の扉を開けた。
彼女は終始無言のまま、
立体起動装置、ブレード数本、ガスボンベ数本、道具箱を手に取り装備し、
食堂でにんじんをもらい部屋に戻る。
うさぎを起こしにんじんを与え、カバンに入ってもらった。
そして部屋のタンスに入れていたパーカーを手に取り窓に足をかけ
外を見まわし、
((バシュッ
飛び立った。
彼女の痕跡が無くなった部屋を彼女自身は振り返ることもなく、
彼女は青空へ溶け込み見えなくなった。
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朝礼を終え団長室に戻り一息ついたエルヴィンは
何やら考え事をしていた。
ペンでコツコツと叩いているのは
Aの情報が書かれている紙だった。
まぁ、ほぼ空欄なのだが。
そしてそこへある事を書き込もうとした瞬間、
「((ｺﾝｺﾝ
エルヴィン失礼するぞ」
扉を開けて入ってきたのはミケだった。
「どうした？」
「これが落ちていたんだが」
そう差し出されたものは
所々壊れている旧式の立体起動装置だった。
「これは…」
「廊下に落ちていた。
そういえば、三日ほど前
モブリットに謝りたいから
部屋に案内してほしいと
言ってきたやつが付けていたような……」
「…それは本当か？」
「謝ったことがか？
あぁ、本当だ。
俺も同席していた。
…それよりもそいつはお前らと知り合いなのか？」
「…そうだな。
ミケ、君はどう思う、モブリットの件。
どちらが正しいと思う」
試すような、答えを求めるような、そんな視線。
ミケは彼のこんな視線を見たことがあるだろうか。
「…正しさを求めるのは筋違いだと思うが。
俺が思うに、
不審者だろうが人にいきなり刃を向けるモブリットも悪いし、
あいつも奪い返すだけならまだしも、
わざわざ首にまでもっていく必要はないと思う。
つまりお互い様だ。
それを片方が謝罪し一応和解はしたんだ。
俺らが今更口を出すことでもないだろう」
明白な見解にエルヴィンも押し黙る。
じゃあ。と言って部屋を去ったミケを見ることなく、
エルヴィンは俯き困惑の渦に陥っていた。
私らしくない
なんて呟きながら。
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カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます！頑張りますね( *｀ω´) (2015年1月7日 15時) (
レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください！応援してます！ (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます！ 頑張って期待にお応えできるように更新します！ (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルク | 作成日時：2014年12月4日 20時
