Bad 13. ページ14
No side.
お「本当の犯人が見つかったんだよ。」
貴「…は？」
人々は云う。
「そう！本当の犯人は憲兵団だったんだ！」
「”死神”なんて言ってごめんなさい…！」
「俺たちは騙されていたんだ…！」
「本当は君を助けたかったんだ…」
人々が紡ぐ言葉は普通なら謝罪の言葉に聞こえるだろう。
しかし、彼女の耳には謝罪には聞こえていなかった。
彼女の耳にはむしろ、
私たちは悪くないという
許しを乞うような言葉にしか
聞こえなかった。
それが彼女の心に火を付けた。
貴「…で？」
全「「…え？」」
貴「で…？
自分たちは悪くないとでも言い切るつもりか？」
「そんなことはっ！」
貴「私にはそうとしか聞こえないんだが。」
「〜〜っ！俺たちは謝ってやってんだろうが！！」
人々はこの言葉で彼女の心に油を注いでしまった事を後悔する。
彼女は言葉を放った人の方を向き歩く…彼に向かって。
貴「謝ってやってる…？
その言葉の言い方が既に謝る気がないと取れるんだが。」
彼の胸ぐらを乱暴につかみ上げる。
「っ…！」
貴「”君を助けたかった”…だと？
どうせ助けたかったなんて言ってもその場しのぎだろ…？
言葉でならどれほどでも紡げるからな…
何もしてないくせに…
許しを乞うなんて、ずうずうしいにもほどがあるな。」
彼女が放つ言葉には生気がこもってなく、
とても冷たい…冷酷な言葉をスラスラと紡いでいた。
「おっ…俺たちは悪くねぇよ…！！
…もともとはお前の無実を気付けなかった
憲兵団や調査兵団が悪いんだろ！
俺たちばっか、責めんじゃねぇよ！！」
貴「…ほう。
それはすごい発想だな。
どれだけ自分たちをオブラートに包んだ意見を述べているか…
君たちはわかっているのか…？
いや、自分たちばかり優先する自己中心的なアホ共には
わかりもしないか…」
「なっ…なんだとぉ…！？」
((ギロッ
「「ひっ…！」」
彼女は人々を睨み付けた。
その瞳には
光が入っておらず、人々を蔑んでいた。
貴「よく聞け、豚共が。
審議所ではお前らのせいで、壁外追放が決まったようなもんなんだぞ…？
そんなことまでわすれたのか… おめでたい頭をしてるもんだ。」
彼女はこの6年間で
『信じる』という事を失ってしまったのだ。
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カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます！頑張りますね( *｀ω´) (2015年1月7日 15時) (
レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください！応援してます！ (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます！ 頑張って期待にお応えできるように更新します！ (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルク | 作成日時：2014年12月4日 20時
