石川さん、来ないでください ページ31
私が仕事を始めようとすると、必ず石川さんは近くに来る。
「由佳ちゃん、明日一緒に……」
ここまで聞いただけで、私は拒否する。
『明日も仕事です』
石川さんは週に一日は休むからいいけど、私は毎日出てるんだから……。
そしたら、今度は愛衣のところに行き、
「愛衣ちゃん、明日……」
と声をかけている。香菜先輩のところに行かないのは、昨日怒られたからかな。
「あ、市川さん、ちょっといい?」
課長が来た。大橋さんは課長をすごい目で見ていたけど、何も言わなかった。
私はすぐに席を立ち、課長のところに行く。
「それと、石川!」
「あ、はい。何です?」
よくもまあ、こんなフラフラしていrう人間が就職できてくbにならないのか不思議だ。
「そろそろ、社長に言われるぞ!真面目に仕事しとけ!」
「嫌ですよ……」
課長の言う事も聞かないなんて、面倒な人……。
でも、多分私の言う事なら聞くと思って、私は声をかける。
『仕事しないとクビになる。私に会えなくなるよ。石川さんはそれでいいのね』
たったそれだけの言葉。なのに石川さんはしゃんとした。
「由佳ちゃんに会えないのは嫌なので頑張ります!」
「……」
『……』
さすがに、効き目があったのか、無かったのかわからない返事になってしまった。
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桜吹雪(調子がいい時浮上)(プロフ) - あいらさん» ありがとうございます。 (2017年6月16日 19時) (レス) id: ac47545f94 (このIDを非表示/違反報告)
あいら(プロフ) - 面白いです!続きが気になります^^ (2017年6月15日 16時) (レス) id: 6fc9b22ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜吹雪 | 作成日時:2017年1月24日 21時