まずは映画を見に行きませんか？2【名前変換オリジナル】

光原先輩とは ページ2

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夏希「…以上で、今年の夏祭りは終了です。それでは解散！お疲れ様でした」

『お疲れ様でした！…ふぅ…』


…正直、光原先輩のことがあった後のことはあまり頭に残ってない。


夏希「光原！春野さん！ちょっといい？…足疲れてるでしょ。座って」


引き留められ、近くにあった椅子へ座る。


夏希「春野さん、光原が光原議員の息子さんだってこと…」

『はい…。恥ずかしながら、光原議員のこと自体知りませんでした』

夏希「そして、去年の夏祭りで起きたことも知らない」


コクリ、と頷く。


夏希「今後を考えると光原のこと、去年あったこと話してたほうがいいと…私は思ってる。光原、どうかな？」

紘基「え…あぁ、うん。木村から話してもらっていいよ」

夏希「…わかった」


そこから、光原議員は地元ということもあり、この地域に流れるテレビやCMに多く出演していて、この地域の人からの認知度がかなり高いということ。幼いころから紘基も一緒に出演していることが多く、紘基の認知度も高いこと。去年の夏祭りでは客側での参加だったが、よく共演していた大門に見つかり今年のようにステージから名指しされ、大混乱に陥ったことを教えられた。


夏希「光原の騒ぎが予想以上に大きくてね…その後にステージに影響が出たの。そのせいで、この大学には2度と来ない、って方もいたらしい。そんなことがあったから、先輩たちからは光原を表に出ない係にしろ、って指示があったの」

『そんなことがあったのに私…光原先輩を表に…』

夏希「いや…事前に話さなかったのが悪い」


木村先輩が俯く。


夏希「光原はその認知度のせいで、いろいろ苦労してきた。だから…光原を全く知らない春野さんの存在は、光原にとっていいんじゃないか、って…知らないままがいいんじゃないか、って…勝手に判断した私のミス」

『いえそんなこと…！私が無知だっただけです！』

夏希「でも…さっきの春野さん、すごく心強かった。ありがとう。…あ、そろそろバスの時間だから、私は行くね。春野さん、自転車だよね？光原、駐輪場まで送ってあげて」

紘基「あぁ…」


それじゃあ、とバス停へと歩き出そうとする木村先輩を見つめる。しかし、また振り向いて…


夏希「そうだ！ねぇ、Aちゃんってこれから呼んでもいい？私のことも夏希って呼んで！」

『え！あ、もちろんです！夏希先輩！』


そして木村…夏希先輩はバス停へと消えていった。


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