入学式5 ページ6
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『(…やっぱりかっこいい)』
背は、高め。スーツがすごく似合ってて…髪色は結構明るい茶髪？照明のせいで明るいのかも。
…ん？そういえば他の人全員、2人1組のペアみたいな感じで並んでるのに、あの人だけは1人で立ってる。なんで？
律「あれ？…あ、そっか」
『紀元くん？』
律「あぁ、気にしないで。対したことじゃないよ」
『そう？』
「えー、我々、学生執行部は…」
喋りだした人を見ると、先ほどまで司会をしていた人がマイクを握っている。…あの人、司会兼学生執行部だったんだ。
「その名の通り、学生として執り行う…つまり、こういったイベントの運営や部活会議などのとりまとめ役などをしています。
皆さんが想像しやすく言うならば、生徒会のようなものです」
『(！生徒会…)』
「まぁ…こういう風に部活紹介をしていますが、この場にいるほとんどの人は学生執行部にはなれません」
『え…？』
ほとんどの人がなれない。その言葉に他の新入生たちがさらに騒ぎ出す。
「なぜなら、1学科2名のみしか学生執行部に就けないからです。
つまりこの壇上にいる方のみが学生執行部です。これ以外の部員はいません」
律「選りすぐられた学生ってことか」
『選りすぐられた？』
紀元くんが神妙な顔でつぶやく。
「学生執行部は学科ごとに3年生1名、2年生1名ずつで構成されます。
1年生の終わりに、学生執行部への希望者を募って選抜を行います。
執行部の仕事は、多忙で頭を使う仕事も多いので…選抜では面接を行います」
『選抜…面接…就活みたい』
話している人の雰囲気か、はたまた学生執行部全体の空気のせいか、騒いでいた学生たちが静かになっていく。いつの間にか、ホール内はその人の声だけが響きわたっていた。
「さて、学科ごとに2人なんて言いましたね。なぜ学科ごとなのか。それはあなた達、新入生のためです」
『！』
「新入生のあなた達は、まだ大学のことを何も知りません。教室の場所、学食への行き方、お手洗いの場所まで。
それを我々が3ヶ月…つまり前期で教え込みます。時には言葉で、時には歩きながら。学科を2グループに分けて…まぁ今期は例外もありますが」
『(例外…？…もしかして)』
まだ名前も知らない先輩に目を向けた。やはり自然と胸がふくらむ。
他の人と違う並びだし、例外はあの先輩かも。
ーーー
いっぱい喋らせてるのに名無しの先輩…。ごめんな…。
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます！書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです！こだわっていきたいと思います！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (
レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている！ (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い！？！？ありがとうございます！少しずつではありますが進めていきます！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです！無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます！これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みびみやこ | 作成日時：2020年9月18日 23時
