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ありがとう。 ページ13

痛い。









助けて。









手首を抑えて座り込んでしまった。








池田「怖い?笑



もう一回してあげようか?」







と言うと先生は周りを見渡して、そうだ!


と言うようにこっちを見た。







もう、やめてよ。







池田「体育倉庫の中に入ってれば小笠原くんもあなたに近寄らないかしら。」








そう言って私に近づいてくる。








怖い。









助けてよ!!!









『海…っ!』









「教師がこんな所で何をしているんですか」









この声、





わかる。


わかる。


わかる。









海だ。






海「A。海って呼んでみて。」





『え…?』





海「そしたら、助けてあげる。」






そう言って私の頭を撫でたと同時に私の手首に気がついた。





でも、手首のことは何も言わない。






海「ほら。呼んでみ。」









私は小笠原が駆けつけてきた瞬間すこしホッとした。





そのせいか、涙がでてくる。







『海…!』






海「もっと。」






『海…! 海…!』






私は涙を流しながらずっと小笠原の名前を呼び続けた。





海「もっと。」





『海…!海…! 助けて…!』








思いっきり声を出した。







海「いいよ。」







そう言って小笠原は立ち上がった。







海「先生。」







池田「な、なによ。」






海「俺の、大好きな奴に俺の大嫌いな奴が怪我させたり、泣かせたりしたこと許さない。」









え?大好きな奴?




私の事……








池田「うるさいわね!」







海「うるさいのはどっちですか?せんせ。」






そう言って小笠原は池田先生のカッターを奪った。







海「これ、校長に見せる。んで、お前をこの学校から消えてもらう。」








池田「くっ…! 好きにすればいいじゃない!








海「好きにさせてもらうけど、今後Aに手でも出したら、ただじゃ済まないから。」







そう言ってカッターを投げ捨てた。






それと同時に池田先生は去っていった。









私は腰の力が抜けて行く気がした。









小笠原、裏切ってなかったんだ。




私は、なんてひどい事をしたんだろう。








謝っても、謝りきれないぐらい





嬉しかった。






『海…。ありがとう。』









本当に









ありがとう。

そして、ごめんね。→←お願い 助けて。



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設定タグ:超特急 , カイ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ!違反報告されます。 (2017年6月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2016年12月31日 0時

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