ドライな彼女 S.S (ページ44)

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って言うのが昼休みの話。
現在時刻、定時ちょっと過ぎ
現在地、トイレ前

皆様お分かりいただけただろうか。
そうです。恒例のトイレ女子会です。
バチくそ悪口聞こえてきます。
なんでその人が入ってくるかもしれないところで悪口言うかな笑
イケメンのことしか考えられない脳内お花畑か。

『前は、櫻井先輩に媚び売ってんのかと思ったら、次は潤くんとかいう人に媚び売ってんのかよ。いい歳こいたババアがイケメンに媚び売ってんなよ笑』

おいおい。私がいい歳こいたババアなら、君たちがキャーキャー言ってる櫻井先輩も、私の同期なんだからいい歳こいたジジイだぞ？笑

『まじそれな！笑そろそろ自分の年齢自覚しよ？って感じ笑』

いや、君たちみたいないい歳した大人が、誰が来るかも分からない女子トイレで先輩の悪口言ってる方が、自分の年齢自覚しよ？って感じよ？笑
やってること女子高生かよ笑

『しかもさあのババア、紗良がさ紹介してください！って言ったら、今はここら辺に住んでないから会えないとか見え透いた嘘ついてんの。独占欲強すぎてキモすぎ笑』

紗良？あぁ、あの今日私に潤くんのこと聞いてきた子か
いやいや、今ここら辺に住んでないのほんとだわ笑
嘘か真実か知りもしないで、嘘って決めつけて人のこと独占欲強すぎてキモいって言うとか、単眼的すぎてキモすぎ♡

この子達言ったら、自分も言われるってわかってないの？笑

結局トイレ入るか迷ってたけど、言われる悪口に対して心の中で言い返して、ちょっと言い返す楽しさよりイライラしてきたとき、

翔｢あれ？何してんの？｣

｢おお、櫻井。中から聞こえてくる悪口に対して心の中で言い返すっていう遊びをしてたけど、ちょっとずつイライラしてきたからやめようと思ってたとこ笑｣

翔｢なんでそんなことしてんだよ笑｣

｢思うだけだったら自由でしょ？笑だから、日頃のストレスを悪口言って発散してた笑めっちゃ生産性ないけど笑｣

｢でも、なんかイライラしてきたから今日飲みに行かない？水曜って言ってたけど｣

翔｢あぁ、別にいいけど｣

｢じゃ、そういうことで、トイレ行ったら私の部署来てくんない？準備して待ってる｣

翔｢ん。分かった｣