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それから、毎日早く帰るようになった。
たまに櫻井が飲みに誘ってくれるけど、毎回断ってる
そろそろ申し訳ないとも思うが、やっぱり潤くんの料理が食べたい
期間限定だし、そこに希少性見出してるのかもしれないけど
翔｢A〜今日は〜？空いてる〜？｣
今日もか〜
｢いや、ほんっとにごめん今日も早く帰って家でご飯食べたいんだ。ほんとごめん。｣
翔｢なんで最近そんなに早く帰って家で食べてるの？｣
｢いや、家で待ってるご飯がこれまた美味しくて。ほんとごめん。今度奢るから！じゃあね！｣
翔｢お、おう｣
櫻井とわかれて、直ぐに電話がかかってきた。
｢はい、もしもし？潤くん？｣
『あ、Aちゃん。あのさ今もう仕事終わった？』
｢うん。終わったよ？どうしたの？あ、今日ご飯作れないとか？｣
『ううん。そうじゃなくて、Aちゃんの会社の近くまで来たから、せっかくだし今日はリクエスト聞きながら一緒に買い物に行こうかと思って。』
｢あ、まじか。おっけ今行くわちょっと待ってて｣
まあ、確かに夜ご飯のこと任せすぎてたし、そろそろ献立作るのも大変だろうな。
それから、待たせないようにと思って急いでエントランスに向かった。
エントランスに行くと、注目を集めてるよく知るイケメンがいた。
だよなぁ、イケメンだもんなぁ、見ちゃうよなぁ
ここで話しかけたら絶対、
『えぇ、知り合いなんですかぁ？紹介してくださいよぉ』
と対して仲良くもない、よく知らない後輩から言われることだろう。
そして断ったら断ったで、また女子トイレで悪口を言われるのだろう。
はぁ、とため息をついて、電話で外で待っててもらうように携帯の電話帳を開いた時、
潤｢あ！Aちゃん！｣
おうのぉ……
終わった。詰んだ。さっき想像してた未来が目に見える。
そして何故か受付嬢の子に睨まれる。
いとこだから！彼氏じゃないから！とか心中で言っとく。無駄だけど。
さっさと帰ろ。
｢潤くん、ちょっと声が大きかったかと｣
潤｢ごめん笑｣
｢さっさと帰ろっか｣
潤｢そうだね。お腹すいたし。夜ご飯何がいい？｣
再びおうのぉ……触れないようにしてた話題を……
けど別に潤くんが悪いわけじゃないから、何も言えない、くっそぉ〜
｢うーん何がいいかな〜｣
とりあえず絶対無駄だけど無難な言葉を選んどく。
無駄だけど。
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作者名：文月 | 作成日時：2020年7月27日 23時
