◆ ページ37
✤
───『ハ"ウ"レ"ス"さ"ん"の"鬼"ぃ"〜ッッ"！！』
──『う"お"お"おお"おッッ"ッッ！！！！』
─『あ"ぁぁ"ああ"あ"あ"あ"あああッッッッ！！！！』
──
「……ずっと叫んでいる」
「A、他の執事と比べて
人一倍声のボリューム大きいから…」
Aの絶叫と共にグロバナー家の執事とは思えない
崩壊気味の顔面で叫んでいる姿が
ハウレスの脳裏に浮かび上がり、
あまりの絶叫に耳が痛いのかハウレスは頭を抱えた。
「それにこの間、Aの絶叫が原因で
フィンレイ様から手紙で注意換気されてしまったしな…」
「……やっぱり理由って、騒音？」
「あぁ…ルカスさんからそう言われた」
直々にグロバナー家当主であるフィンレイから
手紙を貰って注意を受けるのは
最早公害レベルでは無いのだろうか。
なんて口が裂けても言えないフェネスであった。
「……まぁ、色々あったが…。
Aが突然トレーニングを申し出た理由も
無事に分かったことだし、
今まで以上に叩き込んでおくとしよう」
「ハウレス…無理はしないでね？
ハウレスだって、他の執事のトレーニングメニュー、
自分のトレーニングだって、仕事だってあるじゃないか。
倒れでもしたら元も子もないよ」
「心配するな、フェネス。俺なら大丈夫だ」
「…そっか…」
ハウレスの多忙さをよく知っているフェネスは
いつか倒れたり、熱を出すのではないかと心配するが、
当の本人は「大丈夫だ」の一点張り。
それでも、自分のことや若い執事のこと、
仕事のことといった様々な業務を抱えている彼に
口では相槌を交わすだけだが
内心納得は出来ていない様子だった。
「出来ることなら俺も手伝うからね」
「あぁ、ありがとう」
ハウレスが自分を頼ってくるのかは恐らく無いだろうが
一応としていつものように声を掛けるフェネス。
お礼は貰ったものの、せめてハウレスが
一人で抱え込みすぎて爆発しないように
見守ってサポートしようと改めて思ったのだった。
「それじゃあ、俺達も戻るとしよう。
ここで長話をしたら、アモンが心配するだろうし」
「…うん、そうだね。
じゃあ、俺達も早いところ戻ろうか」
二人はお互いの顔を見て笑い合う。
ヒュウッと冷たい風が通る夜の中、
互いに明日のことや軽い世間話をしながら、
デビルズパレスへと戻って行ったのだった。
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ﾊﾏﾁ(プロフ) - ぴりりさん» こちらこそ、素晴らしいリクエストありがとうございました🙏お気に召して頂けたら幸いです。 (1月1日 5時) (
レス) id: 864379f18b (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - とても良かったです！ありがとうございました！ (12月31日 7時) (レス) @page37 id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾊﾏﾁ(プロフ) - ぴりりさん» かしこまりました！キリの良いところで終わらせたいので、バレンタインイベントが終わってからの執筆になりますので、ご了承のほどお願い致します🙏 (12月22日 23時) (レス) id: 864379f18b (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - ラムリ×しょうは出来ますでしょうか？ (12月19日 7時) (レス) id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - いえこちらこそすみません🙇 (12月19日 7時) (レス) id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はまち | 作成日時：2024年12月15日 23時
