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とても綺麗でしなやかに弾いており、
流石この屋敷の音楽担当を任されているだけある。
こんな俺に話し掛けられても優しく微笑みながら、
ピアノを弾いているし、間違える様子もない。
俺なら間違える。
「Aくんは、主様と踊らなくて良いのかい？
皆、主様とワルツを踊っているけれど…」
『俺は良いですよ！
そんなこと言ったら、ミヤジ先生こそ
主様と踊ったら良いと思いますけど…』
「私も遠慮しておくよ。
こうしてピアノを弾きながら、
ワルツを踊る主様を見詰める方が楽しくてね」
これぞ大人の余裕というものなのか。
俺も主様が楽しければ別に踊らなくても良いし、
皆が笑顔なら何の問題もないけれど…。
なんだろう、ミヤジ先生と俺って
結構理由は同じなのにこの違いは。
…貫禄？
『俺も同じ気持ちです…！
俺自身が主様を笑顔に出来なくても、
主様が笑顔だったり楽しければ何でも良いです！』
「ふふっ…優しいんだね、Aくんは」
『そんなそんな〜！』
辺りを見渡せば、皆良い笑顔を浮かべている。
貴族達に見せる表向きの笑顔ではなく、
本当に心の底から笑えているように、俺はそう思えた。
頻繁に起きる痴話喧嘩だって、
仲の良い人同士でしか起きないし、
仲の悪い執事同士なんて…。
───居た。前言撤回。
俺の隣でピアノを弾いている人、
そして向こうでワインを嗜んでいる人。
その二人の仲の悪さが特に凄まじいんだった。
楽しすぎて忘れていた。
『(…でも、仲の悪い人同士が居たとしても、
この和やかな暖かい空気が好きなのは変わりない。
皆のこと、大好きだからそんなことを思えるんだ)』
この気持ち、絶対に忘れないようにしないと。
──皆のこと、大好きという気持ち。
「お日様く〜ん！お日様くんも一緒に踊ろーよー！」
リビングの真ん中にはラムリくんと主様とムーちゃん、
そして恐らく彼に半ば強引に連れてこられた
若い執事達がいて、ラムリくんは大きく手を振りながら
笑顔浮かべながら俺を呼んでくれている。
「おや、お誘いされちゃったね」
『あははっ！じゃあ、俺も行ってこよっと〜！』
ミヤジ先生に軽く会釈をした後、
小走りでリビングの真ん中まで来た俺は
音楽に合わせてステップを踏んだ。
こんな時間が永遠に続けば良いのに。
なんて願いは叶うはずもなく、社交界の時間が迫ったので
このパーティーは幕を閉じることとなったのだった。
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ﾊﾏﾁ(プロフ) - ぴりりさん» こちらこそ、素晴らしいリクエストありがとうございました🙏お気に召して頂けたら幸いです。 (1月1日 5時) (
レス) id: 864379f18b (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - とても良かったです！ありがとうございました！ (12月31日 7時) (レス) @page37 id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾊﾏﾁ(プロフ) - ぴりりさん» かしこまりました！キリの良いところで終わらせたいので、バレンタインイベントが終わってからの執筆になりますので、ご了承のほどお願い致します🙏 (12月22日 23時) (レス) id: 864379f18b (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - ラムリ×しょうは出来ますでしょうか？ (12月19日 7時) (レス) id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりり(プロフ) - いえこちらこそすみません🙇 (12月19日 7時) (レス) id: 8d252b53f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はまち | 作成日時：2024年12月15日 23時
