戦う審神者は元最強剣士。【刀剣乱舞】【鬼滅の刃】

◇廿 ページ27

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そしてやって来た、審神者交流を目的とした大演練の日。

我が本丸の正門の前には、たくさんの審神者の皆様と各本丸の
男士たちがずらっと並んでいた。




『ようこそ、審神者の皆様、そして刀剣男士の皆様。この本丸の主の羽衣石Aと申します。』




そう挨拶すると、白いフリフリの巫女服を着た女性が
一期と鶴丸、小竜の元へ走ってきた。




「一期くんに鶴丸くんだぁ！小竜くんもいる！初めましてぇ！」

一期「…は、初めまして」

鶴「…お、おう」

小竜「初めまして」

『ふふ、ごめんなさいね。少し人見知りで』

「えっ、いいなぁ〜♡私の本丸3人とも居なくてぇ…」




そう言って泣き真似をしたその女性。
三人も苦笑いを浮かべている。

こりゃあんまり近づかんでおこう…。




「2日間よろしくお願いしますねぇ、羽衣石さんっ♡」

『ええ、こちらこそよろしく』




……目が笑ってないんだよなぁ。

夜に忍び込んでそのまま盗んで行っちゃいそう系な感じだから、
この方は警戒した方が良さそうだな。




小竜「ねぇ主、なんかあの女のコ怖くない？」

『…うーん、私もそう思うんだよね。何かやらかしそうな…』

鶴「絶対夜忍び込んで馬乗りして…っていうタイプだろう」

『私も全く同じこと考えてた』




パンっ！

謎の以心伝心ハイタッチ。




『私も警戒しておくけど、あなた達も十分注意してね。特に夜』

一期「…なんだか怖いですな。」

『いざと言う時は私が守るから。』

小竜「主…」

鶴「惚れた…」

一期「驚きですな…」




3人並んで桜をこれでもかと舞わせる異様な光景。

これにはさすがに他の本丸の審神者方もびっくらポン。




『さ、これから手合わせがあるから準備しないとね』

鶴「ああ、そうだったな。君は1人で出るのか？」

『ええ。…少しばかり暴れようかと』

一期「それは楽しみですな！応援しております」

『ありがとう、みんな』




そうして私は手合わせに出るために、戦闘装束に着替える。

手合わせは主に審神者同士で行うものだが、刀剣男士二振りまで
編成に加えることができる仕組みになっているらしい。

刀剣男士はその後にも演練があるから、私は刀剣男士を
編成に加えないことにした。




『…ふふ、血が滾るわ』




天神影千代を帯刀し、手合わせ会場へ向かった。

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