平凡を望む天才少女【テニプリ】 (ページ44)

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42、喧嘩ページ44

Aside

ひとまず練習試合の会場である氷帝学園に着くまでは男装に気づかれなかった。

……と思う。

周りからの視線がマネージャーやってる時並に痛かったからちょっとバレかけてたのかもしれない。

この先はバレないように徹底しないと。

声はそもそもそんな高くないからいいとして、まずは口調からだな。

『にしても氷帝ってめっちゃデケェんだな。』

私は氷帝の校舎を眺めながら言った。

何か高級感が溢れてるっていうか、金持ちっぽい感じがする。

まぁ実際、金持ち学校らしいけど。

中でも生徒会長兼テニス部部長のやつはこの学校でも相当な金持ちらしい。

名前はたしか…………

忘れた。

まぁいっか。

なんて考えてたら、いかにも金持ちっぽいオーラをかもしだしてるイケメンくんが出てきた。

？「よく来たな、立海。」

え、何か偉そうなんだけど。

『ジャッカル、あいつ誰？』

私は隣にいたジャッカルに小声で聞いた。

ジャ「あいつは氷帝のテニス部部長、跡部だ。」

あー、そうだそうだ。

跡部だ跡部。

すっかり忘れてた。

幸「久しぶりだね。跡部。今日は宜しく頼むよ。」

跡「ああ。ところで幸村。そこのやつは誰だ？」

跡部はそう言って私を指した。

幸「この子の名前は柊。今日は諸事情で丸井と赤也が遅れてくるんだ。だから代理で連れて来た。」

跡「代理だと？そんなやつで俺様たちの相手になんのかよ。」

そんなやつ？

さすがに頭にきた私は跡部に言い返した。

『むしろお前は俺の相手になんのか？』

跡「ハッ！言ってくれるじゃねえの。おい、幸村。俺様とこいつで試合をやらせろ！」

『幸村、俺もこいつとやりたい。』

そんでもってメッタメタに叩き潰す。

幸「しょうがないなぁ。じゃあS1は柊にしよう。」

よっしゃ！

ナイス幸村。

売られた喧嘩は買ってやる！

私たちはそのまま氷帝のテニスコートまで案内されて行った。

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男装がバレてはいけないからと皆名字で呼んでいます。