18、テニス部のお父さん ページ20
Aside
痛い。
女子からのフェンス越しの視線が…
そりゃそうだよね。
自分たちがなりたくてもなれなかったあの男子テニス部のマネージャーに、いきなりどこのどいつか分からないようなやつが就任したんだもんね。
しかも超地味な、存在すら知らなかったような人が。
代われるなら私だって今すぐにでも代わってあげたいよ。
でも代わったら写真、ばらまかれちゃうし。
何より魔王が降臨してしまう…
あの魔王は私が生きてきた中で会った人で3番目に怖い。
というか圧がすごい。
だから魔王の降臨だけは絶対に避けたい。
そのために私は今女子からの視線に耐えながらドリンクを配っている。
なんで配んなきゃいけないのさ。
勝手にとってけばいいじゃん。
丸「サンキュー、柊!」
ジャ「ありがとうな、柊。いきなり来て貰ったのに。」
幸「柊さん。申し訳ないね。いきなり来て貰って。」
そう思ってるなら来いなんて言うなよ。
『…いや、別にいいよ。』
なんて言える訳もなく、私は別にいいと言った。
魔王の降臨を阻止するためには仕方が無い…
っていうかジャッカル、めっちゃ良い奴じゃん。
なんかお父さんみたいな優しさがある。
私、ジャッカルとは仲良く出来るかもしれない。
あ、柳と柳生、丸井とは趣味に関しては仲良く出来るか。
そんな事を考えていたら柳に声をかけられた。
柳「柊。違うコートの部員たちのも頼む。」
『分かった。』
私はボトルケースを持って他のコートへと向かった。
--------キリトリ線--------
今更ですが幸村は病気になりません。
あと、U-17合宿も入れない予定です。
原作とは異なりますがそこはご了承ください。
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作者名:澪音 | 作成日時:2021年2月21日 18時