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「…いや、知り合いじゃないと思う」
と言いつつこれは何の違和感だろう
もしかしたらデジャブ的なやつかも
撮影が進み休憩の声が掛かる
6人は衣装替えをするべくカメラの前から捌け
何人かずつで喋りながらスタジオを出ていく
「あ、また見てますよ」
私よりも後輩の方が気になっているみたいで
ちらちらと目で追っている
さっきの撮影中に後輩が調べてで見せてくれた彼らの情報
私のことを見ていたあの人は松村さんと言うそう
綺麗なお顔立ちで、ネット上に掲載されている写真を見れば
アイドルという言葉がよく似合う、そんな感じ
ということはますます私の知った人ではないんだけど
なんか…どこかで会った気が、しなくもない
結局思い出せないまま撮影は終了
お疲れさまでした、と爽やかな挨拶をしながらスタジオを出る6人を見送り
違和感を残したまま片付けを手伝う
『あの…Aさん』
「はーい、え…わっ！」
畳んだパイプ椅子を出入口近くの置き場所へ戻していると
背後から誰かに呼ばれた
誰の声だっけ、なんて考えながら振り向けば
声の主が予想外過ぎて、持っていたパイプ椅子が手から滑り落ちた
でも、がしゃーん、と大きな音が鳴り響くと思って
ビビって目を瞑ったのに、聞こえない
恐る恐る目を開けるとそこには
ナイスキャッチ、な松村さん
『っぶね、大丈夫ですか、』
「はい。てかあの、なんで私の名前、」
『スタッフさんたちがみんな、そう呼んでたので』
ごめんなさいびっくりさせて、と言いながら
そのままパイプ椅子を持ち上げ置き場に戻してくれた
「ありがとうございます。えっと、何かご用でした？」
『あ、えっと、』
「…？」
名指しで呼ばれるくらいだし、何か問題発生？
見ていた限りでは何もなかったけど
そんなことを悶々と考えていると私の目の前で松村さんが
徐に眼鏡を外し、綺麗に上がっている前髪を手櫛で崩し始めた
「わ、どしたんですか…」
瞬間、数週間前の記憶がブワッと呼び起こされて
「っあ、鍵の、！」
言葉と同時に心臓が大きく跳ね上がった
『っふは、やっぱり』
てかリアクション前と一緒ですね、なんて
あの時みたいに口元を手で隠しながら笑うその人に
やばい今、私史上とんでもないことが起きてるかもしれない
と、頭のどこか片隅で冷静に解説しながら
こちらは開いたまま塞がらない口を隠すので精一杯だった
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つかさ(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりすみません。いつもお読み頂きありがとうございます！ (2023年1月12日 2時) (
レス) id: 0c34a2e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 久々更新嬉しいです！！また続き待ってます🥹 (2023年1月3日 23時) (レス) id: 480bf35fa8 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - nanamisato73さん» お読みいただきありがとうございます^^偶然の出会い、嬉しいです。私も割とこんな性格なので同じと思ってくれる方がいると嬉しくなります。更新遅めですが気長に待っていただけると幸いです！ (2022年5月21日 20時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
nanamisato73(プロフ) - 初めまして、主さんが書く主人公の人間性？思考が、自分そのままで一瞬で読み終わってしまいました。夢の中であっても理解されている気がして嬉しかったです。美味しそうなタイトルなので開いてみてまさに偶然の出会いすぎました。この後の展開が楽しみです！ (2022年5月21日 10時) (レス) @page25 id: 29f3f3b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - りんさん» お読みいただきありがとうございます＾＾え〜うれしいです…更新遅いですが待っててくださると幸いです。 (2022年3月13日 23時) (レス) id: 06d07b2f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つかさ | 作成日時：2022年2月23日 16時
