那須のお姉ちゃんに恋をした。 (ページ4)

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姉ちゃんページ4

Yuto side.

今日の少クラの収録はいつもより緊張する。

お母さんと姉ちゃんが見に来るって言ってたから。
いつもよりちょっと髪を盛ったんだけど、、、盛りすぎたかも。

「あれ、なんか今日の那須、いつも以上にかっこよくない？」

河合くんに言われて、周りのジュニアに笑われて恥ずかしくなって、

「今日はお母さんと姉ちゃんが見に来てくれてるので、気合を入れました！」と笑って誤魔化した。

みんなに笑われたが、真っ当な理由だろうと自分に言い聞かせた笑

「まあ、それはさておき、美少年のみなさんスタンバイお願いします！」

美少年「よろしくお願いしまーす！！！！！！」

とうとう俺たちの出番が来た。今日はステージを降りてお客さんの方で歌う演出があるから、楽しみで仕方なかった。

あ！！お母さんと姉ちゃんだ！！

俺は早速見つけてしまった笑

姉ちゃんちゃんと俺の団扇持ってくれてる笑
本当は浮所のうちわを持っていくつもりだったらしいけど、俺が駄々を捏ねて渋々俺の団扇にしてくれたんだっけ笑

ありがとう、姉ちゃん！

心の中で姉ちゃんにお礼を言って、ファンサしようかなと、2人の方を見ると

何やら浮所が姉ちゃんに投げキスをしていた、
姉ちゃんもすげぇ嬉しそうな顔してる笑
良かったな、浮所にファンサ貰えて。
微笑ましく二人を見ていた。

ん？？浮所の様子がおかしい、、、。
固まっているというか、何かを発見したような顔をして、まるで魔法で石化されたみたいにその場から動けずにいる。

姉ちゃんと目が合ったので、知らんぷりは出来ないなと思い、姉ちゃんの元へ行き、ファンサしてあげようかな、と思ったが、、、

相手は俺の"ファン"ではなく"お姉ちゃん"なんだ。
ファンサといっても何をすればいいのだろう、、、考えた挙句ハイタッチをした。

姉ちゃんはそれがおかしかったのか分からないが、お母さんと目を見合わせて楽しそうに笑っている。
浮所や周りのお客さんに注目されてなんだか恥ずかしくなり、隣に居る浮所の頭をわしゃわしゃしてやった笑

ふと我に返ったかのように浮所はいつものテンションで俺にやり返してきた。

なんだ、いつも通りじゃん。とふと安心した。

まさかこの時、浮所が姉ちゃんのことを好きになってたなんて、全く気づかなかった。