7話 確信する ページ8
家光side
昼飯はどこに行こうかと悩んだ末、選んだのは並盛で有名な寿司屋、竹寿司に決めた。Aも何の反応もしなかったから、その寿司屋に向かったが食べれるのか心配になった
生まれてこの方、Aにアレルギー反応は無かった。それは珍しく、医者でも驚いていたぐらいだ。本当なら、生まれた赤ん坊は何かしらアレルギーを持ってると言われているらしい
まっ、親としては健康が一番だと思っているがな
Aが昔から他の子供よりもかけ離れている事ぐらい分かっていた。生まれた時には泣かず、何も教えていないのに字が書けたり、難しい言葉を喋る。普段はあまり喋らないが、大変頭が柔らかい
幼児といえば、遊んで笑っているのが普通だ。だがAは遊ぶ事をせず、笑うことをせず、友達さえ作らない
そんな我が子を心配するのは当たり前で、いつも奈々と俺はAをなんとか笑わせようと楽しませようと努力しているが、それはあの子には伝わっていない
その度に奈々は涙を流す。俺も悲しくなる。
だけど、一番悲しいのはAなんだろう。俺達が何処かで間違えてしまったせいで、あの子はきっと苦しんでいる。
でも俺は、何も出来ない。
奈々みたいにいつもAの傍に入れるわけでもない。仕事の都合で基本イタリアに行って単身赴任する時期が長い
最近は休日を貰っているが、いつ何が起きるか分からない
｢嬢ちゃん。もし武に会ったら仲良くしてやってくれな｣
｢...｣
竹寿司の親方とAが話すの温かく見つめる。珍しく他人と話したAの姿は俺達にとって嬉しい事だ
親方の息子がどんな子は分からないが、もしかしたらAを変えてくれるかもしれない
それに、この親方にはきっと｢雨の波動｣が流れている。見えはしないが、意志が感じられるのだ
これは偶然ではない。きっと、運命が巡り合わせた必然なのだと
｢ご馳走様でした｣
｢またいらしてください。嬢ちゃんもな！｣
｢ほら、Aちゃん。親方さんに挨拶するのよ？｣
奈々の後ろに隠れるAが、チラッと顔を出すとゆっくりと小さく頷いた
こりゃぁ、本当に何時かだな
Aにやはり、興味はそそられなかったが
確信したことはあった＿。
(武、)
(それは彼の優しい仲間)
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蓮@(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！喜んでもらえたのなら作者も嬉しいです。更新頑張りますね (2017年3月8日 18時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - こういう作品大好きなので頑張って欲しいです！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！楽しんでいただけるよう作者も頑張ります。 (2017年3月5日 22時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お返事ありがとうございます。私もハッピーエンド好きなので嬉しいです。更新頑張って下さいね。 (2017年3月5日 21時) (レス) id: f2e5b2371a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» 落ちは決まっています！作者はハッピーエンドが好きなのでそうしようかなと思っています！一応話はシリアスメインですけどね (2017年3月5日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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