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気がつくとシッマの部屋で眠っていた。
夢を見ていたのか、頬が涙で濡れていた。怖い夢でも見たのだろうか。全く覚えていない。
煙草の香りが濃くて顔をあげると、視界を何かが遮った。特徴的な赤と黒のボーダー。シッマのユニフォームだ。どうやら私はこれにくるまって寝ていたらしい。
「しっま、どこ。」
のろのろと半身を起こすと、ベッド際に腰かけて本を読んでいるらしいシッマが小さくおん、と応えた。
部屋が暗い。顔が見えない。
本当にいるのかどうか不安になって手を伸ばすと、なんや、迷子かと笑われた。
「しっま、なんでせいふく……きてるの？」
月明かりに僅かに照らされて見えたシッマの影は、いつものユニフォームではなく戦場に赴くときだけに着る軍服を纏っていて。
寝ぼけ眼をこすりながらそう問えば、なんやいまさら、おれはいつもこれやろ？と返される。
「うん……？ん……。……そう？」
そういえば、最近はいつもそうだったような。
……あれ？
余程眠いのか上手くあたまが働いてくれない。
そもそもオマエ、オマエがそれにくるまってるせいでいつまでも俺が着替えられへんやんけ、とドヤされてそれもそうかと笑った。
「……シッマ、いいにおい。」
すん、とユニフォームと布団に鼻を寄せると嗅ぐなと怒られた。
全身シッマに包まれているみたいで安心する。
私はここにいる。
シッマもここにいる。
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上原蒼(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです。寥、銀世界、を読んだときに心がきゅっとしました。語彙力なくてうまく伝えられないのですが、こんな感じのすきなのでテンション上がりました((更新頑張ってください応援してます。 (2020年3月19日 20時) (
レス) id: 908de47cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ラスさん» ラスさんはじめまして。コメントありがとうございます。ぜひぜひ！自分の描いた文章が漫画になるなんて夢みたいです……嬉しいです。差し支えなければ、完成した際にはぜひ私にご一報ください。(見たいので！！) (2020年3月18日 18時) (レス) id: bceee2f54e (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 大変失礼だということは充分承知しております。が、どうしても欲求が抑えきれず、このようなお願いをしている形になります。もちろん個人観賞用ですので晒したり、自作発言などは一切しません。良いお返事が帰ってくることを期待しております。よろしくお願いします。 (2020年3月18日 10時) (レス) id: b23ccd4b10 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 初めまして。好きでs(((失礼しました。敬愛する貴方へ。を読ませていただきました。文の中に惹き込まれるような素敵な物語でした。ここで失礼を申してお願いがあります。個人観賞用として物語に沿った漫画を書かせていただきたいのです。(続きます) (2020年3月18日 10時) (レス) id: b23ccd4b10 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ビリーさん» お返事が遅くなりすみません。申し訳ない、だなんてそんなことはないですよ！好き、だけで充分です。とっても嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年2月24日 9時) (レス) id: bceee2f54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2020年1月13日 21時
