荳€莠ｺ闃晏ｱ�【kn】 ページ14
コネシマという男が好きだ。
声がデカくてよく笑って、よく怒って、時々子供のようなただをこねるくせにいやに世間を達観していて、下世話な話を恥ずかしげもなくしたりするくせに褒められるのに弱いところとか、愛読書が歴史小説なところとか、彼の全部が大好きだ。
「ねえ。シッマ。」
頬杖をついて目線をやると、隣に座るシッマがなんやと笑った。
「シッマのね、……好きなとこね、考えてたの。」
おおええやんええやん、言ってけ言ってけとシッマが手を叩いて上機嫌に笑う。機嫌がよかったり面白いことがあったりすると、手を叩くのが彼の癖だ。
これを見るとおもちゃのチンパン思い出す、なんていつだかトントンが言っていたな。
「言うの？いつもやめろって言うくせに。」
褒められ下手な彼にしては珍しい。
ニヤニヤとシッマの顔を伺い見ると、にっと微笑み返された。あ、好きだ。
……どうやらなにやら算段があるらしい。いいだろう。受けて立とう。私は強いぞ、覚悟しておけ？
愛しい彼のその端正な顔を羞恥と喜色で染め上げるべく、私はすっと息を吸った。
･
シッマはかっこいい。
模擬訓練に汗を流す横顔を見つめながらため息をついた。
いつもはショッピくんかシャオロン、ゾムなんかを相手にしている彼が単独で訓練しているのは珍しい。虚空をきっと見つめ、ひたすらにナイフを振るう精悍な眼差しはまさしく戦う男のそれで、鳥肌が立つくらい様になる。
「ねえシッマ。」
なんや、集中してんや話しかけんなと鋭い声。基本的にはおおらかなシッマの珍しい声音。でもそんなところも大好きだ。ゆるゆると下がる頬を押さえる。どうかしているな、と頭の中で思いつつも、すまないシッマ、私は案外図太いのだ。
「好きだぞ〜。」
おおっ？！とすっとんきょうな声。あらぬ方向にナイフが飛んで、シッマが何もないところでこけた。吹き出しそうになるのを必死に堪える。
おま、お前エ！！と顔を真っ赤にして抗議してくるシッマ。ああ、幸せだ。大好きだ。
勝ち誇ったように笑えば、床に寝転がったシッマが降参した、とでもいうように両腕を上げた。
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上原蒼(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです。寥、銀世界、を読んだときに心がきゅっとしました。語彙力なくてうまく伝えられないのですが、こんな感じのすきなのでテンション上がりました((更新頑張ってください応援してます。 (2020年3月19日 20時) (
レス) id: 908de47cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ラスさん» ラスさんはじめまして。コメントありがとうございます。ぜひぜひ！自分の描いた文章が漫画になるなんて夢みたいです……嬉しいです。差し支えなければ、完成した際にはぜひ私にご一報ください。(見たいので！！) (2020年3月18日 18時) (レス) id: bceee2f54e (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 大変失礼だということは充分承知しております。が、どうしても欲求が抑えきれず、このようなお願いをしている形になります。もちろん個人観賞用ですので晒したり、自作発言などは一切しません。良いお返事が帰ってくることを期待しております。よろしくお願いします。 (2020年3月18日 10時) (レス) id: b23ccd4b10 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 初めまして。好きでs(((失礼しました。敬愛する貴方へ。を読ませていただきました。文の中に惹き込まれるような素敵な物語でした。ここで失礼を申してお願いがあります。個人観賞用として物語に沿った漫画を書かせていただきたいのです。(続きます) (2020年3月18日 10時) (レス) id: b23ccd4b10 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ビリーさん» お返事が遅くなりすみません。申し訳ない、だなんてそんなことはないですよ！好き、だけで充分です。とっても嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年2月24日 9時) (レス) id: bceee2f54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2020年1月13日 21時
