幼馴染の先輩は私の推し〖桃〗 (ページ3)

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『…ジャニオタだって言ったら、振られちゃったんです。…ジャニオタはちょっと、って』

「えー？！なんでなんで？！嫌なのかなぁ」

『…なんでって聞いても、普通に無理、しか言われなくて…、でももういいです！さっくんに会えてもう気持ちは晴れました！もはや悔いもないです！死んでも大丈夫なくらい！』

「え？！いやいや、死なないで？！」ってちょっと本気で焦っているさっくんも可愛くて、私はこの人を推してて本当によかったと改めて思った。まじでかわいい、私の推し。

「てか、俺に会えただけで気持ち晴れるの？」

『はい！私の担当さっくんなので！』

「え？！？まじ？！」

なんか現実なんだなって受け入れてきたらさっくんとも普通に話せてる自分がいる。
自分おかしくない？この状況受け入れんの早すぎじゃない？

でももうなんでもいい。

この限られた時間の中でどれだけさっくんを堪能出来るかの方が優先だ。

『まじです！だからもうさっくんに会えて嬉しくてしょうがないんですけど、…会えるって知ってたらもっと可愛い格好してきたのに…』

多少お酒が入っているのもあって、そんなこと言わなくてもっていうところまで口走ってしまう。

来るなら来るって教えてよ、心の準備もあるんだしさ、と蓮をまた睨むと、随分楽しそうにニヤニヤしてる。

………まじではっ倒すからな。

と、憎しみを込めながらキッとがんを飛ばすと、

「え〜今も充分可愛いけど…これ以上可愛くなったら大変じゃない？」

なんて、あまーい声でさっくんは私の頭をぽんぽんと撫でた。

『…ひ、』

…さっくん、日頃あざとい警察とか言ってあべちゃん逮捕してますけど、あなたの方がよっぽど重罪だし、安易にそんなことしないで下さい。
ほんとに死んじゃいます。

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