幼馴染の先輩は私の推し〖桃〗 (ページ1)

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緊急事態ページ1

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『……は、…え、…さ、さ、さっくん…？』

「ん？はい！さっくんです！」

『えええぇぇええ？！』

「馬鹿お前声でかい」

『いやいやいや！！だって！！え？！？え？！なにこれ、え？どういうこと？！』

唐突に言うと、私は世にいうジャニオタだ。
いつからかといえば最近…ではあるんだけど、SnowManがデビューした辺りからずーっと佐久間担。

実を言うと、めめ、こと目黒蓮とは幼馴染。

蓮がジャニーズ事務所に入る、と引っ越してから疎遠になったものの、最近隣のお部屋に引っ越して来たのがまさかの蓮だったのはさすがに笑った。

それから、蓮とは互いの相談をするようになり、私も彼氏の話を聞いてもらったりしているうちに、蓮がSnowManというグループに入る事になってデビューも決まった、なんて嬉しい話も聞いた。

それがきっかけでSnowManを見るようになったのが沼への入口だった。

もうこれは推すしかないな…って思うくらいに佐久間大介、という人物に目を奪われた。

彼氏に隠しておくのもなんか嫌だなって思って『私ジャニオタなんだよね』って頑張って打ち明けては、元彼にも振られ、今の彼氏だった人にも振られ、今に至る。

「ふははっ！ごめんね佐久間くん」

「ん〜？別にいいんだけど、この子、めめの知り合い？」

「うん、俺の幼馴染」

「まじ？！なぁんだそういうことか〜！」

口をはくはくしている私を他所に、彼らの話はどんどん進んでいく。

まって、まってよ。
推しに会えるんだったらもっと可愛いメイクしてきたし、可愛い格好だってしてきた。

ばくばくと心臓は動き、色んな意味で汗が吹き出しそう。

「名前は？なんて言うの？」

『…は、ひ、…え、っと、』

「ぶはっ！お前面白すぎ…っ」

…蓮、お前は後でぶっ叩くからな。