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また、あの夢を見ていた。
今まで何度も何度も見てきた夢。
そこには確かにあるはずなのに、私には届かない。
周りはぼやけていて、
嬉しくとも、悲しくも、怒りも。
なにも感じことがなく、不思議な夢。
あそこにいる人は何者なのだろう、
もしかしたら、何者でもないのかもしれない。
あの夢を見た日はそんなことを思いながら起きる。
目覚めは最高か、と聞かれたら、
特に最高でも最悪でもなく、普通、と答える。
カーテンの隙間から光が差し込んでいる。
今日も1日あるのか、と考えると少し憂鬱になるが、
それでも頑張らなくては、と思う。
今日も1日が始まる。
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作者名：おり | 作成日時：2018年7月8日 21時
