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階段を降りた先には二階同様、展示会場がある。
右手に廊下、正面にその会場の扉があった。
この扉の先に気配を感じる。
向こうもこちらに気づいているはずだが、動く様子はない。
クロロは静かに、しかし思い切り扉を押した。
「、クロロ？」
「シャルか。」
扉を開けたすぐ傍にどう見ても満身創痍なシャルナークが立っていた。
頭から血を流し、右手を抑えている。骨折でもしたのだろう。
「…お前たちも幻影旅団、だな。」
シャルと向き合うようにして、会場のど真ん中にガタイのいい男が一人。銀色の髪を下ろした狼のような男だ。
その足元に、首と胴体が離れた遺体が転がっていた。
剥き出しになっているその遺体の右肩辺りには蜘蛛の刺青が。
「…8番。」
マチがぽつりと呟く。
クロロも、思わず驚きで眉を顰めた。
旅団メンバーが殺られている。
視線に気づいたのか、男がその首をコンっと蹴り転がした。
見覚えのある仲間の顔だった。
「(まさか、こんなことになるなんてな。)」
クロロは懐からオルゴールを出すとフェイタンへ投げ渡した。
「フェイ、フィンクスたちと合流してそのままアジトまで行け。」
「イヤ、と言ったら？」
「今日は盗むことが目的だ。それに今1番早くフィンクスたちのところへ行けるのはフェイタン、お前だろう？」
「ﾁｯ」
小さな舌打ちと共に命令されたフェイは瞬時にその場を離れた。
クロロの視線は、それを見送ることなく、ずっと刺客に向けられている。
「(美術品をフェイに渡したのを見ても、あちらを追いかける様子はまるでない。ということは取り返すことが目的じゃない。)」
ということは俺たちが目的か。
厄介だな、とクロロは眼光を鋭くさせた。
刺客が1歩、こちらに近づいた。
映える銀髪が少し揺れ鋭い眼差しがこちらを見据える。
鍛え上げられた肉体は見るからに頑丈そうで、まるで山のような存在感だ。
ふと、その姿にクロロは思い出した。
「…ゾルディック、か。」
顔写真こそ出回らないが、容姿を語った情報をハンターサイトで読んだことがあった。
クロロの呟きに男は「あぁ」と答える。
そしてニヒルな笑みを浮かべ、手をゴキゴキと鳴らした。
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李紗(プロフ) - すごく好きです。続きをお待ちしてます。 (2022年3月24日 1時) (
レス) id: 8206f9b903 (このIDを非表示/違反報告)
みな - おもシロイデス!!!!更新楽しみです!!! (2020年11月25日 12時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - うわぁ！面白い！音楽の勉強にもなりますし！クロロ結構好きなので読んでいて楽しかったです！更新がんばってください！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごく面白くてさくさく読んでしまいました笑笑更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月2日 0時) (レス) id: dd6fe59e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽへみあん | 作成日時：2019年9月25日 21時
