金獅子は銀狼と吼える___【小説】 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,357 hit

序章ページ1

.

とある都市トウキョウ

ここは少し物騒である

"物騒"と言ってもちょくちょく爆発音がするだけであり___

ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫﾝﾝ!!

今日もこの街では爆発が巻き起こっている

警察でも手を回せない事件に対応する組織があった

「おい、また事件かァ？」

獅子王暮人率いる『昼の金獅子』だ

子猫探しから殺人事件までを請け負う、所謂(いわゆる)何でも屋の様な仕事をしている

「団長ー、早く行かないとこの街大変なことになっちゃいますよー」

デスクワークをしていた

清竜が首を向け言う

「チッ……ハイハイ解ったよ。螢、遥妃、清竜は俺に着いてこい」

暮人は頭を少し掻いた後、ソファから立ち上がり自らの帽子を被った

「にゃははぁ～♪指名とは嬉しいみゃ～」

「え～……お菓子無いと無理なんだけど……」

「え、ちょ、団長？！俺を過労死させる気ですか！？」

それぞれ言いたいことがあるらしい

だが、暮人はそんな事を気にしている暇も無く、三人をまとめて引っ張っていった

.

その頃ある場所では___

「また爆発かしら？」

「そうみたいですね」

「まっ、そのうち金獅子の奴らが動き出すんじゃネェの？」

ここは雪篠宮杏率いる『夜の銀狼』本拠地である

昼間は大学や仕事をしている者も居るが午後になれば集まり盗みをしている

「あら？ゆーくんは？」

「学校だよ。早く帰って来ないかなー」

自由奔放な者が集まるここ

性格も人それぞれだ

「さぁーて。俺も見学に行こっかな～。次に盗む物の見学ついでに」

「ｼｭｰｰｰｰ…」

杏の首からは黒い鱗をした蛇が顔を出していた

「紫水、紗江子、蒼は俺と。残りはここで待機だ」

着物の羽織を翻し、立ち上がり刀をとった

「仕事の時間か……」

「さぁーて、いきましょうか♪」

「行きたくないのですが……はぁ……」

だるそうな蒼を引きずりながらも四人はアジトを出た

____________________________________
すいません！色々とすいません！
キャラ崩壊激しいですねハイ。