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24話 距離感は掴めず ページ25

ートウマsideー

 一瞬、何が起こったのか分からなかった。触手が飛んできて咄嗟に目を閉じた時...Aの声がして...そうだ。Aに助けられたんだ。ありがとう、そんな感謝でいっぱいだった。
 でも今は目の前のことだ。Aの様子が明らかに変わってる。こんなに目に見える変化は初めてなんじゃないかとも言えるくらいだ。一体彼女は...
「邪魔をするなあああああ」
「私に撃てぬ敵などいない!メサイア!」
弓が出てくる。まさか、妖怪が突っ込んでくるこの状況で射るつもりなのか。でも、彼女の弓は...
大きくうなった矢が風を切って向かっていく。その先には...勿論妖怪がいる。命中させたのだ。この状況で冷静に対応出来るAがただただすごいと思った。

 案件は無事に解決出来たが、もう空は夕焼けの色に藍色を混ぜたような色をしている。時間が過ぎるのって早いなって感じてしまう。今日は怪奇案件の調査だったからかもしれないけど...それ以上に何かある気がする。
「というか!五百雀さん!トウマ!」
「...?どうしたの、ナツメ...?」
 突然話かけられて驚いてしまった。まあ、ボーッとしていたんだけど。Aもナツメの方を向いている。
「二人ってどうゆう関係なの?」
 ナツメからの、突然の質問に僕はAと困惑の声を上げてしまう。どうゆう関係って...友達?
「どうゆう意味だよ...」
当たり前だとは思うけど、Aも苦言を言う。やっぱり、どう答えていいか分からなくなってしまう。
「いやだってさ、トウマ五百雀さんのこと下の名前で呼んでるし...」
「姫野さんだって同じだろ」
「あ、ダメだったかな...?」
「ん、いやそうゆうことではないが...」
そういえば、ナツメはまだ名字で呼んでいるんだな。あんまり仲良くないのかな。
「うーん、何となく聞いてみたら好きにしろって言われたからかな」
「へえー...」
今日のナツメ、どうしたんだろう。分かりづらいこと言うな...
「なんか五百雀さんって人寄せ付けてない雰囲気だから、下の名前でもトウマに何も言わないのは何か気があるのかなって!」
なんの気だろうか。
「他人が私をなんと言おうと興味なんてない」
うん...彼女らしい発言ではあるけど、言われるとなんだか傷つくようなつかないような...
「とか言いながらトウマ助けたじゃん」
「ほっといてたらもっと面倒なことになってただろうに...」
 全然会話についていけないけど、僕とAが周りから見て、仲良さそうに見えているのは分かった。

25話 感謝→←23話 理由の分からぬ激昂


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設定タグ:妖怪ウォッチ , シャドウサイド , 月浪トウマ   
作品ジャンル:アニメ
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時

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