#21 センセイ × 齊藤京子 ページ40
私には、大好きな先生がいた。
担任の京子先生。
最初は尊敬の念だったり、可愛いから好きだったり、そんな理由だった。でも、ある日自覚してしまった。
私は恋愛感情を抱いている。京子先生に。
「京子先生！」
齊「ん？」
「荷物、持ちますよ」
齊「ありがとう。優しいね〜、Aは」
「んは、そうですか？笑」
そうやって京子先生と話しながら教室に向かう。
「そういえば、先生は恋人とかいないんですか？」
齊「いや、いないよ。」
「えっ！？……意外」
齊「そう？笑 そういうAは？いないの？」
「いないですよ。ここ女子校だし、出会いすらどこにも」
齊「確かに。好きな人は？」
「……いる、けど。」
齊「けど？」
「好きになっちゃいけない相手なんです。誰からも許されないような人を好きになっちゃいました」
何故か、そのことを話してしまった。
齊「そうなの？」
「……うん。その人のこと好きなのに、親からも世間からも友達からも反対されるんです。」
齊「……当事者たちがいいならいいと思うけどね。私は」
その一言にドキリとした。
まるで、私だったら貴方と付き合うのに、と解釈出来てしまうような言い方だったから。
「……先生は？好きな人、いないの？」
齊「いるよ。……でもね、私も一緒。好きになっちゃいけない人」
「まーじで苦しいよね」
齊「わかる。だから伝えないつもり」
「なんで！？勿体ないよ」
……別に伝えて欲しいわけでもないけれど、私が幸せになれないのなら、せめて先生は幸せになるべきだと思ったのだ。
齊「そう？じゃあ言おうかな」
「うん、そうした方がいいです」
齊「そうだ。今日の放課後、職員室に来てくれる？」
「私がですか？」
齊「そう。大丈夫？」
「わかりました。行きます」
好きな人から来て、と言われたら行く他ないだろう。
……きっと、テストの結果のことで色々言われるだけだろうけど。
.
「京子先生」
齊「あ、来てくれたんだ。行こう」
「え？どこに？」
齊「大丈夫。」
「まって会話してくれないかな！？」
訳も分からず、生徒指導室に連れられた。
「私……校則違反でもしました……？」
齊「違うよ！笑 ……あのさ、昼のこと覚えてる？」
「昼？伝えたら？ってやつですか？」
齊「そうそう。……だから今言うね」
「え？今？」
齊「私が好きなのはAだよ」
「えっ？私ですか…？」
心臓が、うるさい。
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千星(プロフ) - とても大好きな作品でした！ (2022年12月13日 12時) (
レス) id: cdfbe05b8e (このIDを非表示/違反報告)
mitoma - 小坂さんと同じバレー部でずっと小坂さんのことを好きだった夢主がこの試合かったら告白すると親友の美穂渡邉言って付き合うのがみたいです！ (2022年12月8日 17時) (レス) id: 2050ea259a (このIDを非表示/違反報告)
*豆柴* - 京子さんが中学校の先生で、思春期の夢主が先生を好きになるけど親にばれて目の前から消えてしまった先生を必死に探してみたいな話がみたいです。 何度もリクエストすみません。 (2022年12月4日 20時) (レス) id: 1e8815c1ca (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 家入レオの*未完成*という曲でかいてほしいです！小坂と夢主 (僕目線でお願いします。) (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2050ea259a (このIDを非表示/違反報告)
*豆柴* - 中山優馬の『交差点』という曲で小説かいてほしいです。河田陽菜さんでお願いします！夢主は僕視点(曲の中の)でお願いします。 (2022年11月20日 17時) (レス) @page35 id: 1e8815c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2022年6月15日 21時
