▋翠色の ページ5
「Aーーー！！一緒に飯食おや！！」
転校してきてから1ヶ月。最初は戸惑いもしたがなかなかに私は順応能力が高いのか今では隣の席のゾムくんとよく一緒に行動するようになった。そのおかげもあって何不自由ない学校生活を送っている。
なぜゾムくんとよく一緒にいるのかと言うと、彼は他の人に絡まれていると「Aが困ってるやろ、わかれや」など言い追い払っていくれるのだ。
実際他の生徒の押しが強くて困っていたりしてたのでとても助かっていた。今では番犬みたいだなと密かに思っていたりする。
なんならそのお礼をさせて欲しいと彼に言ったところ「Aの、ぉ、お弁当、たべたぃ...」など恥じらいながらも言われてしまい、その日から毎日手作り弁当をゾムくんに渡して一緒に食べている。もしかしなくても餌付けなのではと思うが当人が幸せなら何も問題はないのだ。
「今日はなんなん!?唐揚げ入っとったりする!?」
「ふふ、今日はね〜じゃ〜んゾムくんの言ってた通り唐揚げです!」
「っ〜〜!!最高や!!!」
がばりと飛びついてくるゾムくんを受け止めて頭を撫でる。彼は私よりも背が高い為最初は受け止めきれなかったりしたが、最近は慣れてきた。少しよろめきながらも受け止められるようになったのだ。
「んぐ、んぐ、そやA」
「なぁに?」
頬をリスのように膨らませお弁当を頬張るゾムくん。本当に可愛くて可愛くて仕方がない。この可愛さに流石の私も勝てないなぁと思い口端に着いた食べカスを取ってあげる。
「っ...、あ、ありがとぉ...」
頬をポッと赤らめてこちらを見る。ぐう可愛い。
「どういたしましてぇ、それでどうしたの?」
「あ、あんな、明日他の奴らと飯食ってくるから一緒に食えへんのやけど...その...」
定期的にゾムくんは他のクラスの友達と昼休みを共にする。私的には全然構わないのだがゾムくんは極力私を1人にしたくないらしい。
「明日の分のお弁当、貰うだけ貰うのはあかん?」
おずおずとこちらの出方を伺ってくる。いつも友達と食べる時は購買でパンなどを買っていたのだが明日は違うようだ。
「んふ、いいよー、お昼休み始まったら渡すね」
「ありがとうっ!...っ大好きや!!」
「んはは!大げさだなぁ」
飛びついてきたゾムくんを再度受け止め恒例となった頭を撫でる。やっぱりゾムくんは犬みたいだなぁと思いながら残りの昼休みを過ごした。
「...大げさなんかやないもん」
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りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください！ (9月21日 16時) (
レス) id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆせ(プロフ) - 伊織さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです..指差し確認頑張ります() (2023年3月24日 15時) (レス) id: 3d9dcf08fa (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっごく刺さりました！！！確認頑張ってください！！！ (2023年3月23日 18時) (レス) @page14 id: f7b48c76f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆせ | 作成日時：2023年3月21日 17時
