きみを好きになって～S・O～２ (ページ41)

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「あれは松にぃが誘って来たんだぞぉ。」

「わかってますって。
その時女性も一緒だったでしょ？
そのひととのことです。」

「へ？・・・マジ？
だって名前も知んないよ。」

記事の内容も気にはなったけど、週刊誌に載るってことはテレビや新聞でも話題になるってことで、当然遥の耳にも入ってしまう。

まずい・・・。
携帯のデータを早く何とかしとかないと・・・。

「松岡君に話を聞いて、今回は何も動かないことになったから、聞かれても答えないように。
今週末札幌行くまで、どこにも行かないでおとなしくしているように、とのこと。
守ってくださいよ、大ちゃん。」

それはうちと仕事場の往復だけってことか・・・。
マジか・・・。
A、大丈夫かな？

「ん。
・・・でさ、携帯ショップ行きてぇんだ。
携帯変えなきゃいけないかも。」

「時間とってみますけど、海に落ちたんなら1日じゃ無理でしょ。」

「マジかぁ・・・。」

おいらの誕生日になったとたん、水没した携帯にメールが届いたらしい。

でもデータが消えてるからメルアドで相手を確認出来ないし、メールを読んでこれはあいつかな、なんてすぐわかるのは数人だった。

ちゃんと名前を入れてくれた人もいて、データも少しずつ戻ってきて安心する。

そんな中で、Aかららしいメールを見つけた。

『智くん、誕生日おめでとう。
いつまでもその笑顔が見られますように。』

すぐにメールを返せないのがもどかしくて、何とかしたいってずっと思ってた。

その日は５人での仕事で、楽屋入りが早い翔くんと顔を合わせた。

「はよ・・・。
メールあんがとね・・・。」

翔くんのメールは何故かわかりやすい。

それなのにニノは顔を合わせるなり

「お祝メール送ったのに返事くれないわけ？」

ってかみついてきた。

説明すっから待ってよ。