一日目と屑の人（続き） ページ27
ut side
Aちゃんをことは、一年の頃から知っていたように思う。
よく遊ぶ女の子の中の一人である、美術部に所属していた子が確かその名前を口にしていたから。
雀鈴、なんて可愛らしい名字しとるなぁ、なんて思ったものの、顔も知らなければ性格も知らない。知っていることといえば、ほぼたった一人で部活を回している真面目な子…そんな事だけ。
遊んどった女の子はさも部活は行っているなんて様子でアピールしていたが、それが嘘なのはわかりきっとったし。
一人でやっているという事実に、他人事のように寂しそうやなと感じたことだけは覚えていた。…まぁ、実際他人事やけど。
だから、進級してクラスが変わって。名簿の中にその字があったとき、少し心が浮わついた。
どんな子なんやろ？とか。好みだったら話しかけたろ、とか。
色々思ってから、初めて見たときの印象は…
「(地味な子や…)」
言っちゃあなんだが、それだけ。髪の毛であまり顔も見えず、自己紹介からわかったようにさほど人付き合いも慣れていなさそうだった。
だけど。
正式に生徒会に所属すると発表されて以降、取り巻きが増えに増えた俺やロボロが自己紹介をしても、特に興味なさげに下を向いていた彼女が、いやに気になってしまって。
「ね、そこのかわいいお嬢さん」
自己紹介を含めたHRが終わり、すぐに教室を出た彼女に、そう声をかけた。
したらどうだ。
こちらには見向きもせず、すたすたと歩いていってしまったAちゃんに、思わず唖然とした。
たまたま通りかかったシッマには、「大、先、生……！！」と大爆笑される始末だ。覚えとれよ貴様。
そんなわけで、もうこうなら直接話しかけよう作戦へと切り替えた。
あの時は多分、きっと何かタイミングが悪かったんや。うん。なんでここまで必死になっとるんかはわからへんけど。
でも、あのロボロさえも楽しそーに話しとるのを見ちゃうと、なぁ？
珍しく女の子一人だけに気を向けていることなんて気付かず、そんなことを思うのだった。
__
お話途中失礼します作者です。
近日また作者挨拶のみのページを作るので多くは語りませんが、読んでくださる皆様、コメントくださる皆様、評価をつけてくださった皆様、本当に本当にありがとうございます…！
少し多忙気味で更新が停滞気味になりますが、これからも何卒、本作品をよろしくお願いします。
森樂
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
