世界一のストライカーは ページ33
千切side
潔「どけ！」
潔に突き飛ばされ倒れる俺
ゆっくりと起き上がるも、イラつきが止まらない
千切「俺に退けだと？ふざけんな…」
このまま負けりゃ終われるのに
サッカー諦めて楽になれるのに
拳をｷﾞｭｯと握る
あぁ、くそっ
なんで俺は………
潔を見ると、まだ走ることができ
夢と希望に溢れていた俺が見えた
潔、お前は
あの時の俺と同じなんだ
世界一になれると信じて
サッカーに全てを賭けてたあの時の…
伊右衛門「拾え！取られたら終わるぞ！！」
俺は何を怖がってる？
天才じゃなくなること？
この右足が壊れること？
二度とサッカーができなくなること？
…本当はそんなこと全部
どうだってよかったんだ
鰐間弟「タッチラインに出せば試合終了だろ！！」
ギリギリのところで潔が止める
無くしちゃいけないのは
信じなきゃいけないのは
今お前を見て熱くなってる
この俺の滾りだ！
國神「残した！潔、パス出せ！！」
そんな時
アイツの声が聞こえたんだ
『千切！！！！』
千切「！？」
『前言撤回！！！！
今、ここで諦めたら！！
私はアンタんこと嫌いになってやる！！！！！
絶対についてったりしないから！！！！
バーカバーカ！！！！！』
ついには幻聴と幻覚まで見え出したか
でも、そうだよな
ここで諦めるわけにはいかねぇ！！
千切「ふぅぅぅ…」
これで最後でも良い
行くぞ右足！
世界一のストライカーは俺だ！！！
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作者名：カフェオレさん | 作成日時：2023年3月24日 21時
