第二セレクション ページ29
女主side
今いる場所はモニタールーム
甚ちゃんはカメラ越しに演説をしている
私とアンリちゃんは映らないように
少し離れたところに立っていた
全選手が一ヶ所の空間に揃った
もう何人かの人が気付き、
疑問に思っているみたいだ
絵心「お喋りはそこまで」
その一言で全員の視線が集まった
絵心「やぁやぁ才能の原石共よ」
絵心「フィジカル強化トレーニングおつかれ」
『才能の原石共よ』キリッ
こっそりそう言うが甚ちゃんには聞こえたらしい
こちらを見てギロッと睨む
その目からは"黙れ"と言う言葉が読み取れた
アンリ「あ、あはは」
絵心「いまここにいるのは5棟25名ずつ
計125名の一次セレクション通過者たちだ」
絵心「まぁ察しのいい人間は
もう気づいていると思うが
この中には壱・弐・参・肆号棟から来た人間はいない」
絵心「つーかそんなものは存在しない」
選手たちかわいそう
『…あ、』
千切ちゃんかわいー!←
絵心「ブルーロックには伍号棟しか存在しなかった」
絵心「お前らは全員チームV〜Zの最底辺だと思い込み
一次セレクションをバカみたいにたたかってたんだよ」
甚ちゃんの言葉に選手はブチ切れ
様々なところから否定の言葉が投げられた
絵心「あぁそうだ」
絵心「全てはお前らの
クソぬるい自信をぶち殺し
世界一になるためのハングリー精神を
育てるために俺が仕組んだカラクリだ」
たまに英語で話すよね
わかりにくっ!
てかさぁ、二次セレクション見たくない?
私は見たい
千切ちゃんの試合見たい
となれば…
絵心「たとえば…」
『つまんな』←
絵心「たとえ…」
『アンリちゃん、演説つまんないよ』←←
絵心「…」
『あっちでゲームしよー!』←←←
甚ちゃんを怒らせれば絶対に追い出される
多分だけど掃除しろって言われる
アンリ「ちょ、聞こえるよ」
『大丈夫大丈夫!
なんのゲームするー?』
場の雰囲気をぶち壊し
私は声を出す
多分だけど、選手にも聞こえてる
『ボードゲーム、カードゲーム
いやだなぁ…なんかS○itchしよ』
私のことを止めようと必死なアンリちゃん
美人は何しても可愛いね
『アンリちゃーん!』
絵心「shut up!!!」
!?
突然の大声に肩を震わす
振り返ると、甚ちゃんから黒いオーラが見えた
めっちゃ怒ってる
絵心「お前はうるさいから掃除しておけ
いいか、終わるまで戻ってくるなよ」
『イエッサー!』
作戦成功!
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らず - 更新頑張って下さい!応援してます‼ (2023年3月29日 2時) (レス) @page38 id: 420a815871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カフェオレさん | 作成日時:2023年3月24日 21時