スノの短編集 (ページ7)

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続きページ7

『蓮さ………』

ここまで言われて黙ってられるか。強い言葉で言ってやろうか。そんなこと考えたけど思ってた以上に出てこなくて。

『私のこと好き？』

めんどくさい質問をしてしまった。しくじった。

「何それ。めんどくさい質問だな。俺疲れてるからねる。」

ﾌﾟﾁﾝ…

私の中でなにかが切れた。

『いい加減にしてよ！！！！！！嫌いなら嫌いっていえばいいじゃん！！！！なんなの！！！！？LINEすれば既読スルーか暇じゃないって帰ってきて。話しかければ無視か忙しいからあとにしろとかどっちかで！嫌いならはっきりいえばいいじゃん！！！もう知らない！蓮なんて勝手にすれば！！！』

ﾊﾞﾝｯ

蓮と暮らし始めて初めての家出。泣きながら夜中の歩道を歩く。
ここはよく蓮とお散歩できていた公園。久々に来たなぁってそう思いながらブランコに乗ってユラユラ揺れる。こんな時間に1人でブランコ乗るなんて虚しいなぁ。

〚わっ！！！〛

『きゃっ！え？』

〚こんな夜中に何しとるん？？〛

『こ、こーじくん…泣』
ブワッと我慢していた涙が溢れる。
〚え？！ええ？！ど、どないしたん！！！泣かんといてやぁ…！めぐきゅんとなんかあったん？！ってこんなとこ寒いし俺ん家行こか…〛
そう康二くんに言われて康二くんのお家にお邪魔させてもらった。
〚今お茶入れるな。〛
『あ、ありがとう…』
康二くんにも迷惑かけて私何やってるんだろう…
ｺﾄｯ
〚はい。お茶。〛
『ごめんね…ありがとう…』
〚で？何があったん？？あ…話しづらければええねんけど……〛

康二くんにそう聞かれ今まで蓮とあったことを全て話した。

〚なんやそれ！めぐきゅんめっちゃ悪い男やん！！！めぐきゅんとはお話できてないねんな？〛
『うん…できてない…』
〚Aちゃん辛いとこよぉ頑張ったなぁ。よしよし。〛
そう言って康二くんは私の頭を撫でてくれた。人に頭を撫でられたのは本当に久々で。その心地良さについ頬が緩んでしまう。

〚ははっ。気持ちええん？笑〛
『あっ！ごめんなさい…』
〚ええんよええんよ…その様子やと誰かに撫でられるのも久々みたいやな。〛
『蓮とは話もしてなかったから…』
〚そうなんや……〛