スノの短編集 (ページ4)

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続きページ4

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「…ﾋﾞｸｯ」
『あっ。ごめんね…でも大丈夫だからね。間違っても怒ったりしないからね。間違えたらやり直せばいいんだし。俺が来てるんだから。分からないところは聞いてくれて大丈夫だし。』
「ｸﾞｽｯごめ…んなさ………」
『あ～泣かないでー大丈夫だよ～笑大丈夫大丈夫
』
「ｸﾞｽｯ…………ｸﾞｽｯ」
『１回ペン置こっか』
『泣かなくて大丈夫だからね～…』
『頭…撫でても大丈夫………？』
「……ｺｸｯ」
『ん。ありがとう。よしよ～し大丈夫だよ～』
「ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」
『Aちゃんこのままでいいから聞いて？？あのね？先生は間違ったからって怒ったりしないよ？？？大丈夫。前の先生は間違えたら怒ったり、解けなかったら怒ってたりしてたかもしれないけど、その先生が間違えてたんだから。家庭教師の先生なんだから教えて当たり前なの。分からなかったら頼っていい。間違えたらやり直せばいい。人間なんだから失敗だってするよ？俺だってするし。』
「………」
『だからねAちゃん。そんな先生のこと忘れて俺と一緒に頑張ろ？？Aちゃんなら勉強嫌だなぁって思っても楽しいにきっと変えられるから。それを俺にサポートさせて？いいかな？』
「…ｺｸﾝ」
『ふふっよしっ！勉強再開しよっか！分からなかったらいつでも聞いてね！』
「はい…」
『ほらほら！しゅんとしないっ！ねっ！頑張ろ頑張ろ！』
「ふふっはい！」
こうして私は前の先生のことなんかすっかり忘れて阿部くんと勉強を頑張り、少し勉強が好きになりました。