【鬼滅の刃】ツガイ【短編集】

累 ページ10

「やだ、いやっ、はなしてっ！」

「おいおいそんなに誘っといてよく言うなあ。オメガは俺らアルファの子だけ産んどけばいいんだよ！」


頬を思い切り殴られ、その場に力尽きて倒れ込む。鼻血が出てきたからか汚いと罵りながら私の着ている浴衣をビリビリとその男は引き裂いた。全身を舐め回すような瞳で私を見つめる。嫌なのに身体は熱くなるばかり。男が身体に触れてこようとしたその時だった


「ねぇ、何してるの？」

「...あ？餓鬼かよ。お前みたいな餓鬼には早いからさっさと帰れ」

「は？僕が餓鬼？お前より？はははっ、笑わせるね。本当、人間って馬鹿だな」


その子供がそう言った瞬間、私に馬乗りしていた男の首が飛んだ。何が起こったのかわからなかった。男の身体は後ろに倒れ、私は解放された。動けないでいるとさっきの少年がいつの間にか私の所へ来ていて身体が震えた


「お前、オメガ？」

「っひ...こ、ころさないでっ...あっん、」

「へぇ、オメガって触れるだけで感じるんだ」


面白そうに笑ったこの子は顎に手を当て何か悩んでいる素振りをする。そしてチラっと私を見た後、私の唇に口付けた


「ん、はっ、あ...んぅ、」

「ふふっ、可愛い。いいね、決めた」


そう言ったこの子は私を強引にうつ伏せにし、何の前触れもなく項に噛み付いた。鋭い牙が項に組み込み、痛みが我慢できず叫び声を上げてしまう


「これでお前は僕のお嫁さんだ。いや、それよりも固く結ばれた者かな。お前の名前は？」

「あ"...ぅ、っ、A...」

「そう。A、今からAと僕は愛し合う。身体も辛くなくなるから。そして僕の子供を産んでくれ。本物の家族になろう」


累と名乗ったその鬼は怪しく笑い、私に快楽を与え続けた。子供ができるのはまだまだ先の話である
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僕の新しい家族の夢主ちゃんがオメガだったらこんな風になったんだろうな〜なんて感じで書きました笑

リクエストありがとうございました！

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