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週末。
今日はいよいよ亜嵐くんの家を出る日。
もうこれで最後なんだ。
私の恋はこれで終わる。そして、新しい恋へと進む。
大丈夫。私は次の恋に進むことが出来るはず。
進まなければならない。絶対に。
お昼の電車で涼太くんの家へと向かう。
だから11時半にはこの家をでなければならない。
この家に来てからたくさんの思い出をもらった。
亜嵐くんの温もり、抱きしめてもらった時の感触、初めてのキス、そして初めての体験。全部、全部鮮明に覚えてる。
恋ってすごい。こんなにも好きになることはないと思うほどの恋をした。
『っ亜嵐くんっ、、、。』
私の目からは涙が溢れた。
本当は離れたくない。ずっとずっと一緒にいたい。
だけどそれはできない。ダメなんだ。
もう決めてしまったことだから。
今更嫌だなんて言ったら色んな人に迷惑をかけてしまうことになる。
1人では広すぎるくらいの部屋を見渡した。
もう何もものは無い。
あるのは元々あったベッド、ソファ、棚、机など。
元々部屋に置くものが少なかったから荷物をまとめるとすぐに殺風景になるこの部屋。
亜嵐くんの温もりを思い出した。思い出しては涙を零して。
『っ、、、ふっ、、、うっ。』
たかが高校生の恋愛。
これから先、死ぬまでにはもっと素晴らしい恋をするかもしれない。
涼太くんとの楽しい生活がこれから待っているのかもしれない。
だけど。だけど。
私は、、、。
『っ、、、ふっ、、、亜嵐くっ、、。』
それでも私は死ぬまでこんなにも亜嵐くんを好きでいたことは忘れないだろう。
こんなにも好きになってこんなにも愛したことを忘れないし忘れなくてもいいと思う。
私は自分の手をぎゅっと握る。
これ以上泣いてしまったら目が腫れてしまう。
涼太くんに心配されちゃう。
私は涙を必死に拭いた。だけど拭っても拭っても涙は止まらない。
『よし、』
時刻は11時半になろうとしていた。
亜嵐くんに最後になんて挨拶をすればいいのかわからない。
だけどお世話になったのに何も言わずには出ていけない。
好きだって言っちゃいけない。絶対に。
言ったらきっと困るだろうから。
私は小さなカバンを持って部屋を出た。
荷物はもう既に涼太くんの家に届けた。
『あ、』
階段を降りると亜嵐くんが丁度リビングから出てきた。
とても悲しそうな顔。
亜嵐くんは私に近づくと。
亜「A、、、」
『っ』
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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時