シークレットラブ【Mizuki.I】 (ページ10)

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◇10 Mizuki ページ10

俺ん家もAん家も共働きだから
学校から帰ってくる時間は大体いつもお互いひとり。

「私着替えてくるね」

Aは階段をドタバタ登って自分の部屋に行った。
Aの家は何回も来てるから間取りはわかってる。

ここがリビング。

瑞稀「げ…」

きっとおばさんは夕方に雨が降ることを知っていたんだと思う。洗濯物が部屋干しされてる。

ぶら下がってる洗濯物が目に入って、はっと目線を下に落とす。

この中にはきっと下着類も干されてるはずだ。

このままリビングにいるのは気まずい
というか罪悪感。

トイレ借りてるふりしてAが戻ってくるまで待ってよう。

リュックをトイレの前に置いてトイレに入る。

ついでに用も足させてもらう。

ドタバタ階段をかけ下りる音が聞こえてきて
やっと着替え終わった、胸を撫で下ろす。

リビングのドアを開ける音がしてその数秒後に「嘘でしょお母さん！」という声とともに急いでハンガーを下ろす音も聞こえてきた。

もうそろそろいいか？タイミングを見計らってトイレから出て洗面所で手を洗ってリビングに行くとAは顔を真っ青にして俺の方を振り返った。

「瑞稀リビング入った？」

瑞稀「入ってない」

嘘。

Aの部屋着は完全にジャージ。
中学の時の体操服の半パンに上は中学の時のクラスTシャツ。

良かった、短パンとかはかれなくて。

Aはよく中学の時の部ジャーとか着るからそこについてはあんまり心配してなかったけど

短パンじゃなくて良かったー。
ほっとした。

短パンとか、理性もたない。