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学校に行くまでの道でも学校に行ってからもすごい茶化された。
「やっとかー」
「やっとだね！」
「長かったな」
なんて声が聞こえてきたけど謎。
なにがやっと？私が瑞稀が好きなことそんなにバレてた？
ミホ「A〜、おめでとう〜！」
「ミホ、おはよ」
ミホ「そんな爽やかにおはよって言わないで！彼氏持ちのオンナは違うねえ！」
「いつもと変わんないし！」
だって。本当は付き合ってないし。
ちょっとした優越感と罪悪感。
でも瑞稀モテるから、
どっかの少女マンガみたいに私呼び出されていじめられちゃうのかな。
それはしんどいなー。
浮所「おい西野ー、」
「…なんだ浮所か」
浮所「なんだってなんだ傷つくな」
急に名前呼ばれたからビビったのに。
浮所「なんかマジでビビってたな？肩ビクッってなってた」
「もー馬鹿にしないでよほんとにびっくりしたんだから」
浮所は私に肩を組んできて耳元で「井上だと思った？」って聞いてくる。
「そーゆーのやめて、恥ずかしいじゃん」
浮所「あれあれ？照れ屋さんなんですか？実は」
実はこういうの、今日が初めてじゃない。
今日が初めてじゃないどころか浮所は毎朝私にウザ絡みをしてくる。
瑞稀「浮所」
浮所の手を解こうとしてたら瑞稀がえらく怖い顔で話しかけてきた。
綺麗なお顔が台無し。いや、台無しじゃないか。普通にかっこいい。
瑞稀「浮所、その手離せ」
浮所「あーごめんごめん、もう井上さまの彼女さまには触れませんー」
浮所は私の肩から手を離すと自分の席に戻って行った。
瑞稀「ベタベタ触られてんじゃねえよ」
「ベタベタって…」
瑞稀「ベタベタじゃなくても触られんなよ」
瑞稀はそう言っていなくなった。
ミホ「なにこれ、やば、つーか絶対私がいた事気づいてなかったよね？2人とも」
胸が高鳴ったのは、知らないふり。
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作者名：ski | 作成日時：2019年7月20日 9時
